ワールドレポート

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ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

オペラを題材として意欲的な創作の試み、伊藤範子『道化師〜パリアッチ〜』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi谷桃子バレエ団 創作バレエ・14「古典と創作」『ライモンダ』3幕 マリウス・プティパ:原振付、N.ボリシャコワ&V.グリャーエフ:再振付、アレクサンドル・ブーベル:キャラクター振付、『道化師〜パリアッチ〜』伊藤範子:演出・振付谷桃子バレエ団の創作バレエ・14「古典と創作」の公演があった。この公演は1970年に始めたアト

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2013/08/12掲載

ルジマトフとフィリピエワが踊った極彩色に彩られた皆殺しのバレエ『シェヘラザード』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiバレエの神髄 2013ルジマトフ、吉田都、岩田守弘、フィリピエワ、キエフ・バレエ団2011年につづいて「バレエの神髄 2013」が上演された。ファルフ・ルジマトフを中心に吉田都、ロシアのブリャート・バレエ芸術監督に就任した岩田守弘、マリインスキー・バレエ団のエレーナ・エフセーエワ、そしてキエフ・バレエを代表するバレリー

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2013/08/12掲載

小野絢子と菅野英男、寺田亜沙子と奥村康祐、それぞれが魅力的に輝いた『ドン・キホーテ』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』アレクセイ・ファジェーチェフ:改訂振付、プテイパ、ゴルスキー:振付新国立劇場バレエ団の『ドン・キホーテ』はゴルスキーに基づいたファジェーチェフ版。ニーナ・アナニアシヴィリも踊っていたヴァージョンで、ドン・キホーテとサンチョパンサとともに本物の馬が扮したロシナンテが登場することもあった

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2013/08/12掲載

勅使川原の造形力により劇場空間にドドの塑像が刻み込まれた

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiKARAS『ドドと気違いたち』勅使川原三郎:振付勅使川原三郎がポーランドの作家ブルーノ・シュルツの小説に基づいた新作『ドドと気違いたち』と『春、一夜にして』(再演)を、最近しばしば上演しているシアターX(カイ)で連続上演した。シュルツはポーランド出身のユダヤ人作家、画家で、第2次世界大戦中に偶然遭遇したゲシュタポの無差

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2013/07/10掲載

ウィールドン特有のテンポの速い追いかけっこが楽しかった『真夏の夜の夢』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiNBAバレエ団『真夏の夜の夢』クリストファー・ウィールドン振付、『ケルツ』ライラ・ヨーク振付NBAバレエ団が二つの日本初演作品を上演した。ひとつは『ケルツ』。これはポール・ティラーのカンパニーで踊り、英国バーミンガム・ロイヤルバレエやノースウェスト・バレエなどに振付作品を提供しているライラ・ヨークの作品。アイリッシュ・

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2013/07/10掲載

3人のフランス印象派の音楽とともにダンサーの身体が交錯して、鮮烈な印象を残した

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団「Trip Triptych フランス印象派ダンス」平山素子:演出・振付平山素子の演出・振付による「Trip Triptych フランス印象派ダンス」を観た。エリック・サティ、モーリス・ラヴェル、クロード・ドビュッシーの音楽を編成して、10人のダンサーとともに平山自身が踊った。「Trip Tripty

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2013/07/10掲載

マギー・マランが創った凄絶なグロテスクの美が衝撃的だった『Salves』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiMaguy Marin "Salves"『サルヴス』マギー・マラン演出・振付 ドゥニ・マリオット共同演出マギー・マランの2010年秋にリヨン・ビエンナーレ・ド・ラ・ダンスで初演された『Salves』をさいたま芸術劇場が上演した。マギー・マランといえば、フランスのヌーヴェル・ダンスが盛んだった80、90年代に大いに活躍し

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2013/07/10掲載

果敢に現代の事象に挑戦するダンスを創作した金森穣の最新作

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiNoism『ZAZAー祈りと欲望の間に』金森穣:演出振付・照明最新作『ZAZAー祈りと欲望の間に』は、金森穣にとって『black ice』(2005年)、『ZONE』(2009年)に続く三回目の三部作であり、今回は独立した三作品で構成されている。三作品共通のモティーフは「間<はざま>」である。『ZAZAー祈りと欲望の間

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2013/07/10掲載

キャリアの異なる堀内元・充兄弟による楽しく躍動的な珠玉の作品集が上演された

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi堀内充バレエプロジェクト『Little Diamonds』『Wake Up』堀内元:振付、『Vogue』『Paraphrase』堀内充:振付ユニーク・バレエ・シアターを主宰していた堀内完のもとに双子の兄弟として生まれた堀内元と堀内充が一緒になって「GEN HORIUCHI/JYU HORIUCHI BALLET COL

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2013/07/10掲載

東京バレエ団の若手が期待に応えて充実した舞台を見せた『ラ・シルフィード』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Mieko Sasaki東京バレエ団『ラ・シルフィード』ピエール・ラコット:振付東京バレエ団がロマンティック・バレエの傑作『ラ・シルフィード』を3年振りに上演した。来年の創立50周年に向けたプレ企画、〈バレエ・ブラン・シリーズ〉の第一弾。フィリッポ・タリオーニの原振付を復元したラコット版をレパートリーに持つのは、日本では東京バレエ団だけである。ス

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2013/07/10掲載

古典バレエの格調の高さを保持した『白鳥の湖』を青山季可と菊地研が踊った

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』三谷恭三:演出・振付牧阿佐美バレヱ団の『白鳥の湖』は、青山季可がオデット、オディール、菊地研がジーグフリードを踊り、ロットバルトは森田健太郎が踊った。チャイコフスキーの音楽は、東京ニューシティ管弦楽団をキエフ市立アカデミー・バレエ・オペラ芸術劇場のアレクセイ・バクランが指揮した。以前から牧阿

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2013/07/10掲載

あの世もこの世も超えた愛の絶対性を訴えた熊川哲也の『ジゼル』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiK-BALLET COMPANY『ジゼル』『ジゼル』熊川哲也:演出・再振付熊川哲也演出・再振付による『ジゼル』。2001年、K-BALLET COMPANYの最初の全幕プロダクションとして、熊川が演出・再振付、主演した『ジゼル』。4年ぶりの再演に当たり、美術や振付を再度見直して上演した、という。一幕冒頭で、アルブレヒト

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2013/07/10掲載

古典バレエとコンテンポラリーな作品が楽しめたラフィネ・バレエコンサート

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi東京シティ・バレエ団ラフィネ・バレエコンサート 『ラ・バヤデール』より影の王国 安達悦子:再振付、『雨の下の<私たち>』中島伸欣:振付ほかラフィネ・バレエコンサート 2013は、東京シティ・バレエ団の創立45周年記念公演シリーズ III として開催された。古典バレエとコンテンポラリーなバレエ作品によるプログラム構成であ

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2013/06/10掲載

震災からの復興を希求する "コッペリア" の物語が熱く踊られた

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi松山バレエ団『コッペリア』または『Festival de la Renaissance』清水哲太郎:構想・構成・演出・台本振付松山バレエ団が<『コッペリア』または『Festival de la Renaissance』>新制作し初演した。レオ・ドリーブの『コッペリア』に基づいて、清水哲太郎が換骨奪胎。設定を原典のポーラ

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2013/06/10掲載

吉田都とジョゼフ・ケリーのグラン・パ・ド・ドゥが夢みる時間を輝かせた

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiスターダンサーズ・バレエ団『シンデレラ』鈴木稔:演出・振付バレエ『シンデレラ』は、心の純粋な少女に奇跡が訪れるという物語が多くの人々に愛されている。同時にバレエの題材としても相応しいし、セルゲイ・プロコフィエフの音楽もまた、多くの人々に愛されている。というわけで、じつに多くの振付家が『シンデレラ』の振付を手掛けている。

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2013/06/10掲載

オペラ座の底力を感じさせた、洗練されたエスプリとスケールの大きな魅力的バレエ

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiパリ・オペラ座バレエ団『天井桟敷の人々』ジョゼ・マルティネス振付『天井桟敷の人々』はオペラ座がエトワールだったジョゼ・マルティネスに委嘱して振付られた大作バレエだ。原作とされたのはあまりにも有名なジャック・プレヴェール脚本、マルセル・カルネ監督、ジャン・ルイ・バロー、アルレッティ、ピエール・ブラッスール、マルセル・エラ

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2013/06/10掲載

日本古来の楽器とフラメンコにより鍵田真由美が踊った圧巻の『狂い〜シギリージャ』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiARTE Y SOLEA desnudo vol.10「鼓童×FLAMENCO」 鍵田真由美・佐藤浩希:出演・振付・演出鍵田真由美と佐藤浩希のARTE Y SOLERAがdesnudoのvol,10として、「鼓童×FLAMENCO」を上演した。鼓童からは吉井盛悟、坂本雅幸、前田剛史が参加して、大太鼓、小太鼓、胡弓、奄美

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2013/05/10掲載

「時代」を顕著に表現しつつ、ともに踊られていくバランシンとビントレーの3作品

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団「ペンギン・カフェ2013」『シンフォニー・イン・C』ジョージ・バランシン:振付、『E=mc²』デヴィッド・ビントレー振付、『ペンギン・カフェ』デヴィッド・ビントレー振付「ペンギンカフエ2013」はジョルジュ・ビゼー曲による『シンフォニー・イン・C』から始まった。良く知られる若き日のビゼーが17歳の時

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2013/05/10掲載

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