ワールドレポート

東京

ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

小野、福岡のたおやかさと力感漲る踊り、木村、中家の伸びやかな踊りが際立った『ドン・キホーテ』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』マリスス・プティパ、アレクサンドル・ゴルスキー:振付、アレクセイ・ファジェーチェフ:改訂振付新国立劇場バレエ団の『ドン・キホーテ』が、3組のキャスト(米沢唯/井澤駿、小野絢子/福岡雄大、木村優里/中家正博)で上演された。新国立劇場バレエの『ドン・キホーテ』は、プティパ、ゴルスキーの振

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/06/10掲載

メヌエットからコンテンポラリー作品まで、安達哲治の案内で辿る楽しいバレエの旅

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi安達哲治による「拝敬(啓) フランスバレエの英雄達!」安達哲治後援会牧阿佐美バレヱ団で踊り、2012年までNBAバレエ団の芸術監督だった安達哲治(ミタカバレエ主宰)による「拝敬(啓)フランスバレエの英雄達!」は、とてもおもしろくかつ楽しかった。「不確かなものを少しでも確かなものにできると、より深く感じることができる」と

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/06/10掲載

ジェイムズに抜擢された宮川新大の出色の演技と渡辺理恵の宙を舞う優雅なステップ

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Atsuko Suzuna東京バレエ団『ラ・シルフィード』ピエール・ラコット:振付(フィリッポ・タリオーニ原案による)斎藤友佳理が東京バレエ団芸術監督に就任して手掛けたプロジェクトの第2弾は、ロマンティック・バレエの傑作『ラ・シルフィード』(ピエール・ラコット版)だった。バレエ団としては3年振りの上演だが、斎藤はこの題名役を国内だけでなく、名門ボ

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/05/10掲載

ルグリ指導のブルノンヴィル2作品、谷桃子バレエの新作『オセロー』他、NHKバレエの饗宴

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiNHKバレエの饗宴 2016マニュエル・ルグリ プロデュース「未来のエトワールたち」、スターダンサーズ・バレエ団『リラの園』、谷桃子バレエ団『オセロー』、橋本清香 木本全優『モーツァルト・ア・ドゥ』、小林紀子バレエ・シアター『レ・ランデヴー』、平田桃子 セザール・モラレス『くるみ割り人形』2012年に始まった「NHKバ

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/05/10掲載

米沢唯、木村優里、池田理沙子のバレエ・プリンセスが踊り、バレエの美しさと楽しさを表わした

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi「Ballet Princess 〜バレエの世界のお姫様たち〜」伊藤範子:演出・振付、チャコット株式会社:主催・企画制作3人の王女さまを主人公にしたバレエ「Ballet Princess」が、バレエ鑑賞普及啓発公演として上演された。 最近は、クラシック・バレエを分かり易く子供向きにアレンジして上演する舞台が多くなってき

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/05/10掲載

篠宮佑一がバジル、佐々部佳代がキトリを踊り、キャシディがドン・キホーテを演じた楽しい舞台

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiKバレエ カンパニー『ドン・キホーテ』熊川哲也:演出、再振付、美術、衣装Kバレエ カンパニーの『ドン・キホーテ』を観た。 ダンサーなら誰でもといってもいいくらい、闊達な踊りと明るいスペインの情感が溢れる『ドン・キホーテ』という演目には特別の愛着があるはず。熊川哲也もまた良く知られているように、『ドン・キホーテ』を踊って

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/04/12掲載

スペインの伝統楽器チャラパルタ、伝承されたアイヌの唄、ルーツの異なるダンスが渾然と融合した舞台

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi『HYBRID Rhythm & Dance』新国立劇場バレエ平山素子:演出・振付・出演、小尻健太、OBA、鈴木竜、皆川まゆむ、西山友貴:出演平山素子の演出・振付による新国立劇場の『HYBRID Rhythm & Dance』を観た。音楽はスペイン、バスク地方の伝統的打楽器チャラパルタを操るオレカTX(

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/04/12掲載

松岡梨絵と橋本直樹がオーロラ姫とデジレ王子を踊った活気溢れる舞台『眠れる森の美女』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi日本バレエ協会公演 2016 都民芸術フェスティバル『眠れる森の美女』コンスタンチン・セルゲーエフ:改訂振付、マリウス・プティパ:原振付日本バレエ協会公演の『眠れる森の美女』プロローグと全3幕。第48回都民芸術フェスティバルの一環として上演された。 今回の『眠れる森の美女』のヴァージョンは、ロシアのキーロフ・バレエ(現

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/04/12掲載

時空を越えて真実の愛を追求し続けるノイマイヤー、ハンブルク・バレエの『リリオム』『真夏の夜の夢』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Atsuko Suzunaハンブルク・バレエ団『リリオム - 回転木馬』ジョン・ノイマイヤー:振付・衣裳・照明 『真夏の夜の夢』ジョン・ノイマイヤー:振付・演出ジョン・ノイマイヤー率いるハンブルク・バレエ団が7年振りに来日した。ノイマイヤーは、振付家として長年にわたり世界のバレエ界を牽引し続けていることが評価され、昨年11月に「京都賞」を受賞した

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/04/12掲載

洒落たバロック調のダンスが楽しめた、イリ・ブベニチェクの『ルール・ブルー』東京シティ・バレエ

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi東京シティ・バレエ団「ダブル・ビル」『L'heure bleue(ルール・ブルー)』イリ・ブベニチェク:振付、 『ベートーヴェン 交響曲第7番』ウヴェ・ショルツ:振付東京シテイバレエが都民芸術フェスティバルのためのダブルビル、イリ・ブベニチェク振付の『L'heure bleue(ルール・ブルー)』(日本初演)とウヴェ・

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/03/10掲載

スペインの風土にコミットしカルメンの野性に迫った、金森穣の劇的舞踊『カルメン』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiNoism1 × Noism2『CARMEN』劇的舞踊『カルメン』金森穣:演出振付ノイズム1とノイズム2の合同公演、劇的舞踊『カルメン』が再演された。音楽はジョルジュ・ビゼー作曲『カルメン』のオペラ、組曲、交響曲からピックアップして使用されている。劇的舞踊と言うことで、象徴的な装置、シルエット映像、語り手のセリフなどで

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/03/10掲載

ルンキナとスクヴォルツオフをゲストに迎え、牧阿佐美バレヱ団のソリストたちが輝いた『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi牧阿佐美バレヱ団『白鳥の湖』三谷恭三:演出・振付(プティパ、イワノフの原振付、ウェストモーランドの新制作に基づく)牧阿佐美バレヱ団が創立60周年記念公演の一環として『白鳥の湖』を上演した。ゲスト・ダンサーは、スヴエトラーナ・ルンキナとルスラン・スクヴォルツォフという二人のロシア人ダンサー。ルンキナはオデット/オディール

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/03/10掲載

総力を挙げてドラマを息づかせ、質の高いた舞台を創った東京バレエ団、ブルメイステル版『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Atsuko Suzuna東京バレエ団の新芸術監督・斎藤友佳理が、ブルメイステル版の『白鳥の湖』をバレエ団として初演し、長年、抱いていた夢を叶えた。ブルメイステル版は、オデットがロットバルトにより白鳥に変えられるプロローグを付け、娘の姿に戻って王子と結ばれるエピローグを置くなど、物語に一貫性を持たせた論理的な展開や高い演劇性で評価を確立しているが

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/03/10掲載

小野絢子、細田千晶が軽快なステップで踊った魅力的なシルフィード、新国立劇場バレエ団

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『ラ・シルフィード』オーギュスト・ブルノンヴィル:振付新国立劇場バレエの『ラ・シルフィード』とウェイン・イーグリング振付の『Men Y Men』を観た。『ラ・シルフィード』は、ブルノンヴィル版で新国立劇場バレエ団は2000年6月にソレラ・エングルンドと大原永子がステージングしたものを上演している。エン

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/03/10掲載

華やかに気鋭のダンサーたちが踊った、新国立劇場バレエ団の新春ガラ公演

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団「ニューイヤーバレエ 2016」『セレナーデ』ジョージ・バランシン:振付、『フォリア』貝川鐵夫:振付、『パリの炎』パ・ド・ドゥ ワシリー・ワイノーネン:振付、『海賊』パ・ド・ドゥ マリウス・プティパ:振付、『タランテラ』ジョージ・バランシン:振付、『ライモンダ』マリウス・プティパ:振付、牧阿佐美:演出

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/02/17掲載

サラファーノフの弾むようなステップとヴォロンツォーワの押さえた演技が印象的だった

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Atsuko Suzunaミハイロフスキー劇場バレエ(〜旧レニングラード国立バレエ〜)『ジゼル』J・コラーリ、J・ぺロー、M・プティパ:振付/N・ドルグーシン:改訂演出ミハイロフスキー劇場バレエ(〜旧レニングラード国立バレエ〜)の新春公演。最も注目されたのは、別項にあるイワン・ワシリーエフの参加と彼の出演による『ローレンシア』を外国のバレエ団とし

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/02/10掲載

名男性ダンサーだったチャブキアーニの華麗な踊りを復活した『ローレンシア』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiミハイロフスキー劇場バレエ(〜旧レニングラード国立バレエ〜)『ローレンシア』ワフタング・チャブキアーニ:振付『ローレンシア』は、旧ソ連時代の優れた男性ダンサーとして知られるワフタング・チャブキアーニが振付、1939年キーロフ劇場(現マリインスキー劇場)で初演された。音楽はA.クレインが作曲し、ナタリア・ドゥジンスカヤと

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/02/10掲載

エルヴェ・モローとヴィラドムスによる豊かで成熟した「音楽とダンスのマリアージュ」

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi"Stars in THE MOONLIGHT" Hervé Moreau, Jorge Viladoms 「月夜に煌めくエトワール」エルヴェ・モロー、ジョルジュ・ヴィラドムス『煌めくエトワール』エルヴェ・モロー:振付、『トリスタンとイゾルデ』より「愛のパ・ド・ドゥ」ジョルジオ・マンチーニ:振付、『ツクヨミ』中村恩恵:

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/02/10掲載

ソボレワのオデットとサファーノフのジークフリートの純粋な心を響かせ合った踊り

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Atsuko Suzunaミハイロフスキー劇場バレエ(〜旧レニングラード国立バレエ〜)『白鳥の湖』A・ゴルスキー:振付/A・メッセレル:改訂演出/M・メッセレル再演出『白鳥の湖』でオデット/オディールを演じたアナスタシア・ソボレワは、手脚が長く舞台映えがするダンサーである。脚は高く上がるし、長い腕を羽のように動かしもしたが、オデットとしての儚げな

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/02/10掲載

マリインスキー・バレエ団のダンサーによる豪華絢爛の『ジュエルズ』全幕を堪能した

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiマリインスキー・バレエ団『ジュエルズ』ジョージ・バランシン:振付バランシンが振付けた『ジュエルズ』は、1967年にニューヨーク・ステート・シアターで初演された。 第1部「エメラルド」はフランス人作曲家ガブリエル・フォーレの『ペアリスとメリザンド』『シャーロック』など、第2部「ルビー」は、ロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴ

  • #ワールドレポート
  • #東京

2016/01/12掲載

ページの先頭へ戻る