ワールドレポート

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ワールドレポート ~世界のダンス最前線~ From Tokyo <東京>

東京の記事一覧

ソボレワのオデットとサファーノフのジークフリートの純粋な心を響かせ合った踊り

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Atsuko Suzunaミハイロフスキー劇場バレエ(〜旧レニングラード国立バレエ〜)『白鳥の湖』A・ゴルスキー:振付/A・メッセレル:改訂演出/M・メッセレル再演出『白鳥の湖』でオデット/オディールを演じたアナスタシア・ソボレワは、手脚が長く舞台映えがするダンサーである。脚は高く上がるし、長い腕を羽のように動かしもしたが、オデットとしての儚げな

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2016/02/10掲載

マリインスキー・バレエ団のダンサーによる豪華絢爛の『ジュエルズ』全幕を堪能した

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiマリインスキー・バレエ団『ジュエルズ』ジョージ・バランシン:振付バランシンが振付けた『ジュエルズ』は、1967年にニューヨーク・ステート・シアターで初演された。 第1部「エメラルド」はフランス人作曲家ガブリエル・フォーレの『ペアリスとメリザンド』『シャーロック』など、第2部「ルビー」は、ロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴ

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2016/01/12掲載

愛することの苦悩を踊ったテリョーシキナの圧巻の演舞が際立った『愛の伝説』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiマリインスキー・バレエ団『愛の伝説』ユーリー・グリゴローヴィチ:振付『愛の伝説』は1961年にマリインスキー劇場(当時はレニグラード・キーロフ劇場)で初演された。以来マリインスキー・バレエが、初めて国外でこの演目を上演することになったのが今回の舞台で、ユーリー・グリゴローヴィチの原典版である。私はロシアでもなかなかチャ

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2016/01/12掲載

ロマン主義音楽家ベルリオーズの半生を華麗な表現を駆使して描いた『幻覚のメリーゴーランド』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi松崎すみ子バレエ公演『幻覚のメリーゴーランド』『鳥』松崎すみ子:振付、『vulcanus』松崎えり:振付松崎すみ子バレエ公演は、松崎すみ子が振付けた『幻覚のメリーゴーランド』『鳥』と、松崎えりの振付による『vulcanus』を上演した。公演タイトルとなっている『幻覚のメリーゴーランド』は、1994年に初演された舞台の再

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2016/01/12掲載

クララの気持ちに寄り添いながら、スリリングな魔法世界が展開するNBAバレエ団の『くるみ割り人形』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiNBAバレエ団『くるみ割り人形』久保綋一:演出・芸術監督NBAバレエの『くるみ割り人形』は、2013年から久保綋一の演出によるヴァージョンが上演されている。久保の演出は、映像を効果的にに使って『くるみ割り人形』の物語で繰り広げられる魔法を、ファンタスティックに美しくそして楽しく描き出す。第1幕はクリスマス・イブ。ドロッ

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2016/01/12掲載

創造する人間の深い苦悩の深淵を覗かせた、ウヴェ・ショルツの『春の祭典』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi「ストラヴィンスキー・トリプル・ビル」『火の鳥のパ・ド・ドゥ』マルコ・ゲッケ:振付、『悪魔の物語』(兵士の物語より)ユーリ・ン:演出・振付、江上悠:振付、『春の祭典』ウヴェ・ショルツ:振付20世紀を代表する音楽家であり、舞踊と深い関係を築いたことでも知られるイーゴリ・ストラヴィンスキーの音楽による、三つのダンスが上演さ

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2016/01/12掲載

『バイ』で有終の美を飾ったギエム、進化しつづけるギエムに感謝とエールを送りたい

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Atsuko Suzunaシルヴィ・ギエム〈ライフ・イン・プログレス〉『バイ』マッツ・エック:振付、『テクネ』アクラム・カーン:振付、『ヒア・アンド・アフター』ラッセル・マリファント:振付・演出、『デュオ 2015』ウィリアム・フォーサイス:振付、『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』ウィリアム・フォーサイス:振付、『ドリーム・タイ

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2016/01/12掲載

シャプランが美しく柔らかく描いたジュリエットとアスケロフの歯切れのいいロミオ

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiマリインスキー・バレエ団『ロミオとジュリエット』レオニード・ラヴロフスキー:振付『ロミオとジュリエット』は、冒頭、ティムール・アスケロフ扮するロミオが純粋で爽やかな心をもった若者の清々しいソロヴァリエーションを踊る。しかし、その背後には、ロミオの踊りのラインを辿るようにロレンス神父(アンドレイ・ヤコヴレフ)が、黒いフー

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2016/01/12掲載

福岡雄大のホフマンと小野絢子のアントニアが際立った、ダレル振付の『ホフマン物語』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchi新国立劇場バレエ団『ホフマン物語』ピーター・ダレル:振付スコットランドのグラスゴーを本拠とするスコティッシュ・バレエ団(ウエスタン・シアター・バレエ団から発展)の創設者で振付家のピーター・ダレルの代表作『ホフマン物語』を、新国立劇場バレエ団が上演した。スコティッシュ・バレエ団で踊った新国立劇場舞踊芸術監督の大原永子にと

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2015/12/10掲載

クランコの全幕傑作『オネーギン』『ロミオとジュリエット』現代作品を上演したシュツットガルト・バレエ

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Mieko Sasakiシュツットガルト・バレエ団『ロミオとジュリエット』『オネーギン』ジョン・クランコ:振付、ガラ公演「シュツットガルトの奇跡」シュツットガルト・バレエ団が3年振り10度目の来日をした。全幕物語バレエの名手として知られるジョン・クランコにより1961年に創設されたバレエ団で、わずかの間に世界的なバレエ団の仲間入りを果たした。クラ

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2015/12/10掲載

白石あゆ美の優れた身体能力と宮尾俊太郎の落着いた演技が光った『白鳥の湖』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiK バレエ カンパニー『白鳥湖』熊川哲也:演出・再振付、マリウス・プティパ、レフ・イワノフ:原振付K バレエ カンパニーの熊川哲也の演出・再振付による『白鳥の湖』を観た。K バレエ カンパニーの『白鳥の湖』は2003年に初演された。そしてこの熊川哲也版『白鳥の湖』には、オデット/オディールを1人のバレリーナが踊りきるも

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2015/12/10掲載

若手の沖香菜子&梅澤紘貴のペアがフレッシュな魅力を発揮した、東京バレエ団『ドン・キホーテ』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Mieko Sasaki東京バレエ団『ドン・キホーテ』ウラジーミル・ワシーリエフ:新演出・振付東京バレエ団が、〈Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2015〉のパートナー事業として、ワシーリエフ版『ドン・キホーテ』を上演した。同バレエ団は、7月末にこの演目を〈世界バレエフェスティバル〉の全幕特別プログラムとしてゲストを招いて

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2015/12/10掲載

『ボレロ』の鮮烈なエロティシズムと『セビリア組曲』の華麗な踊りが圧巻、スペイン国立バレエ団

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiスペイン国立舞踊団Aプログラム『ファルーカ』『ビバ・ナバーラ』『ボレロ』『セビリア組曲』アントニオ・ナハーロ:芸術監督スペイン国立バレエ団がフィギュア・スケートの振付も手掛けるアントニオ・ナハーロ芸術監督就任後2回目で、3年振りとなる来日公演を行った。ファン・キンテーロ振付の『ファルーカ』で開幕した。3人の男性舞踊手が

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2015/12/10掲載

中村祥子のカルメンと宮尾俊太郎のドン・ホセが圧巻の熱演をみせた、熊川版『カルメン』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiK BALLET COMPANY『カルメン』熊川哲也:演出・振付K BALLET COMPANYの熊川哲也演出・振付による『カルメン』。この作品は、2014年10月にK BALLET COMPANYの創立15周年記念として世界初演された。今回は最初の再演である。『カルメン』は1845年フランスのプロスペル・メリメによっ

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2015/11/10掲載

100年の時を超えて現代によみがえる牧神、牧阿佐美バレヱ団『牧神の午後』と『ジゼル』

ワールドレポート/東京川島 京子text by Kyoko Kawashima牧阿佐美バレヱ団『牧神の午後』ドミニク・ウオルシュ:振付、『ジゼル』牧阿佐美:振付『牧神の午後』バレエ・リュスのニジンスキーが初めて振付けた作品『牧神の午後』が、パリ・シャトレ座で上演されたのは1912年のこと。それまでのバレエの常識を覆したセンセーショナルな舞踊に会場は騒然となり、その混乱を鎮めるためバレエ・リュスの団

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2015/11/10掲載

森下洋子と刑部星矢のペアが新鮮な魅力を発揮した、松山バレエ団『眠れる森の美女』

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Mieko Sasaki松山バレエ団『眠れる森の美女』清水哲太郎:監修(ヌレエフ版に基づく)松山バレエ団が、第22回神奈川国際芸術フェスティバルの一環として『眠れる森の美女』を上演した。同バレエ団は今年5月にこの古典名作を7年ぶりに上演したばかりだが、会場となった神奈川県民ホールの開館40周年記念に当たることから、ホールに合わせて手を加え、"20

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2015/11/10掲載

「まぼろしの夜明け」は来るのだろうか? 6つの身体が語った川村美紀子の新作ダンス

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiトヨタ コレオグラフィーアワード 2014受賞者公演『まぼろしの夜明け』川村美紀子:振付川村美紀子の新作ダンス『まぼろしの夜明け』を観た。シアタートラムの舞台と客席を取り払い、中央に大きなテーブルを据えた上に6体の死体が横たわっている。観客は不定形なテーブルの回りを取り囲んでパフォーマンスを待つ。もちろんすべてが立って

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2015/11/10掲載

近松の女たちをコンテンポラリー、フラメンコ、バレエ、日本舞踊と、異なるジャンルのダンスで表現

ワールドレポート/東京佐々木 三重子text by Mieko Sasaki新国立劇場バレエ団近松DANCE弐題 Aプログラム:『エゴイズム』加賀谷香:作・出演、Bプログラム「近松の女」:『梅川』蘭このみ:演出・振付、『近松リポーターズ』島地保武:演出・振付、『五障Gosho(おさんと小春より)吾妻徳穂:振付・出演近松門左衛門の作品世界をダンスで描く新国立劇場主催の公演「近松DANCE弐題」が4年

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2015/11/10掲載

ミショーの形と言葉とシュイナールのダンサーが描いた美しいムーヴマン

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi SekiguchiCompagnie Marie Chouinard  カンパニー マリー・シュイナール"Le Sacre du printemps" "HENRI MICHAUX : MOUVEMENTS" Marie Chouinard『春の祭典』『アンリ・ミショーのムーヴマン』マリー・シュイナール:振付カナダのケベック州モントリオ

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2015/11/10掲載

妖精の伝説を巡って2組の恋の行方が展開、心が楽しくなる音楽劇、クーラウ作曲『妖精の丘』

ワールドレポート/東京関口 紘一text by Koichi Sekiguchiインターナショナル・フリードリッヒ・クーラウ協会戯曲『妖精の丘』 ルイーズ・ハイベア:作、フリードリヒ・クーラウ:作曲、杉本凌土:演出・脚色、伊藤範子:振付、谷桃子バレエ団:出演フリードリッヒ・クーラウ作曲の戯曲『妖精の丘』(全5幕)が上演され、伊藤範子の振付で谷桃子バレエ団が出演する、と聞いて観に行った。クーラウはド

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2015/11/10掲載

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