『バーン・ザ・フロア ルミナス』のゲネプロ公開。新演出でよりパワフルに!
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ワールドレポート/東京
小野寺 悦子 Text by Etsuko Onodera
競技ダンスとエンタテインメントを掛け合わせたエネルギッシュなステージで、世界30ヵ国以上で支持を集めてきた『バーン・ザ・フロア』。日本ではこれまで12回の来日公演を行い、累計約53万人を動員するなど大きな人気を博してきた。昨年の大阪公演に続き、今年は東京と大阪で来日公演が実現。この秋のツアーにあわせ、東京・東京国際フォーラムにて公開ゲネプロと取材会が開催された。

撮影:阿久津知宏

撮影:阿久津知宏
本公演では、オーストラリア出身の世界的振付家・演出家のジェイソン・ギルキソンが芸術監督に就任。ジェイソン自身優れた競技ダンサーで、日本公演では初来日の2002年から2014年まで芸術監督を務めてきた。今回12年ぶりにカンパニーに戻り、"Luminous(ルミナス)"をテーマに新作を創作。新演出による新たなステージを披露する。
公演は2幕構成で、うちゲネプロでは第1幕が公開された。
幕開け、光が降り注ぐステージにダンサーたちがズラリ登場。息もつかせぬスピードで駆け巡り、畳みかけるようなダンスで一気に作品世界へ引きこんでいく。来日キャストは総勢男女12名で、競技ダンサーのほか、バレエダンサー、ヒップホップダンサーまで、ジャンルを超えたダンサーが集結。いずれもチャンピオン級の凄腕で、ダンススキルは軒並み高い。作中はワルツやタンゴ、サンバのほか、ストリートダンスにコンテンポラリーダンスのエッセンスも加わり、ダンスのジャンルをシームレスに横断していく。ピンヒールでラテンのステップを刻むダンサーもいれば、ポワントで踊るダンサーも、フロアにダイブするヒップホップダンサーもいる。キャストはみなゴージャスでセクシーで、ヴィヴィッドでからりと明るい。ミュージシャンの演奏も実にパワフルだ。『Billie Jean』『Sway With Me』『Proud mary』とお馴染みの楽曲を迫力のボーカルで歌い上げ、ステージを盛り上げる。誰もがエンタテイナーで、健康的で陽気で大らか。終始踊りっぱなしのステージで、ひと時も目が離せない。

撮影:阿久津知宏

撮影:阿久津知宏
ゲネプロに続き、取材会を実施。『バーン・ザ・フロア』プロデューサーのハーレー・メドカフに、メインキャストのジョルジャ・フリーマン、グスターボ・ヴィグリオ、マルチェラ・ソリメオ、タリア・ファウラー、オリー・ピアース、ウィンストン・スカイ、そして本公演のスペシャルアンバサダーを務める伊原六花が登壇した。
まずは、ハーレー・メドカフが今回の来日公演について心境を語った。
「日本、そして東京に、こうして戻ってこられたことをとても誇りに、とてもうれしく思っています。今回のショーは、お客様が驚くようなことがいくつかあります。ヒップホップダンサー、バレエのダンサーも加わり、ベストなダンサーたちが集いました。ぜひともショーを楽しんでいただきたい」。ハーレーは『バーン・ザ・フロア』の創始者で、従来のソシアルダンスにエンタテインメント性をもちこみ、その定義を変えた。今回は13回目の来日となり、「我々はこのショーを通し、みなさんに喜び、幸せ、そして人生に再びロマンスを与えていきたいと思っています。とてもハッピーな気持ちで帰ってもらえる、そんなショーにしたいと考えています」と意気込みを口にしている。

撮影:阿久津知宏

撮影:阿久津知宏
プリンシパルダンサーのジョルジャ・フリーマンは、カンパニーを代表するメンバーの一人で、2011年から『バーン・ザ・フロア』に参加。現在はクリエイティブ・ディレクターとして振付や演出にも携わっている。今回のプロダクションの見所を「さまざまなダンススタイルが融合したショーになっています。ダンスの境界を超えようというのが我々の信念で、常に進化しています。全く新しい世代のダンサーたちが入り、ニュージェネレーションのショーになっています。音楽も新しく、セットも新しく、ダンススタイルも新しい、これまでのショーを超えた、まさにダンスの祝典です。素晴らしいダンスでみなさんとお祝いできればと思っています」と述べた。
ダンスキャプテンを務めるのは、グスターボ・ヴィグリオ。ユース・ラテン世界選手権で準優勝を果たした実力の持ち主で、ステージではダイナミックなダンスをみせてくれた。「今回は新しいジャンルのダンサーたちが入り、新しいスタイル、新しい息吹を、カンパニーに持ち込んでくれています。とてもハッピーな素晴らしいショーになっています。ぜひ、ぜひ、見に来てください!」とグスターボ。底抜けに明るく熱い、カンパニーのムードメーカーだ。
今回は2名のヒップホップダンサーが新たに参加。その一人、オリー・ピアースはカンパニー最年少。日本公演に先駆け行われたオーストラリアツアーで『バーン・ザ・フロア』初参加を果たした。「大好きな日本に来ることができ、とてもうれしく思っています。自分の人生の中でとても大事な国だと思っていますし、いろいろな経験をさせてもらい、いろいろな素晴らしいみなさんにもお会いできました。心より感謝しています」とオリー。
もう一人、ウィンストン・スカイは、ヒップホップ世界大会で数々の優勝経験を持つ実力派。「日本は最高の国だと思い、非常に敬意を持っています。みなさんとても親切で大好きな国です。日本のプロダンサーの方々は世界でもベストの、非常に質の高い素晴らしい方々ばかりで、私自身も日本のダンサーの方々でご一緒できればと思っています」とウィンストン。本公演が『バーン・ザ・フロア』初参加となる。

撮影:阿久津知宏

撮影:阿久津知宏

撮影:阿久津知宏
伊原六花は大阪府立登美丘高校ダンス部の元キャプテンで、2017年に "バブリーダンス" で一世を風靡。本公演ではスペシャルアンバサダーとして、日本公演に先駆け今年8月の『バーン・ザ・フロア ルミナス』オーストラリア初演に立ち会っている。「シドニーでゲネとステージを観ましたが、完全オリジナルの新作で、パワフルで衝撃でした。この作品を観て、社交ダンスを習ってみようかなと思ったくらい、私自身エネルギーをたくさんいただいた作品です。あのときメンバーに「ブラッシュアップして日本公演に行くから楽しみにしておいてね」と言われて、これ以上どうブラッシュアップするのだろうと思っていたんです。だけど、すごかった! 華やかさとかっこよさはそのままに、一体感は増していて、また新しい公演を観たような新鮮さがありました」と興奮冷めやらぬ様子。今回の来日公演では、大阪公演のオープニングアクトに母校である登美丘高校ダンス部の出演が決定している。その心境を聞かれると、「うらましいです! プロフェッショナルなダンサーのみなさんのオープニングアクトで踊る、こんな光栄なことがあるのだろうかと。ぜひ登美丘高校の名を背負って、素晴らしいパフォーマンスをしてほしい。私もとても楽しみにしていますし、本編が始まる前にお客さまを引き込んでもらえたらと思います」と後輩にエールを贈る。最後に、公演を観に来る観客へ「いよいよ『バーン・ザ・フロア ルミナス』が始まります。ダンスをやっていない方、初めてショーを観に来る方も、誰1人置いていくことなく、素晴らしい世界に連れて行ってくれる作品です。まずは会場に足を運んでいただけたら、その理由がわかるはず。私が保障します! ぜひみなさんに観てもらえたらと思います」と呼びかけた。

撮影:阿久津知宏
『バーン・ザ・フロア ルミナス』
東京公演 2026年10月17日(土)~25日(日)
東京国際フォーラム・ホールC
大阪公演 10月31日、11月1日
兵庫県立芸術文化センター・KOBELCO大ホール
https://www.ktv.jp/btf/
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