パリ・オペラ座バレエ団が公演を5月末から公演再開、ローラン・プティ『ランデヴー』『若者と死』『カルメン』ほか

ワールドレポート
パリ

2021/5/14掲載

ワールドレポート／パリ

三光洋　Text by Hiroshi Sanko

新型コロナウイルス禍のため、フランスは10月30日より二度目の外出禁止令が出され、劇場公演は中止されていた。その後は『ラ・バヤデール』が有料配信されただけだったが、新型コロナの新規患者、重症患者の数が漸減したため、5月19日から感染対策として客席の間隔を空け、800席を上限として最大限で定員の35パーセントが入場可能となる。この制限は6月9日からは千人を上限に定員の65パーセントまでに緩和され、6月30日以降は制限が解除される。

『ランデヴー』© Ann Ray

『若者と死』© Ann Ray

『カルメン』© Julien Benhamou

パリ・オペラ座は5月12日にコミュニケを発表し、オペラ座バレエ団は5月30日からローラン・プティ振付のトリプルビル『ランデブー』『若者と死』『カルメン』がガルニエ宮で、6月10日からはバスチーユオペラでヌレエフ振付の『ロメオとジュリエット』が上演されることになった。なお、上演日と開演時刻が昨年に発表されたプログラムとは違っているので注意が必要だ。
ジュリエットにはプルミエール・ダンスーズのセ・ウン・パクが起用されており、エトワール任命への期待がある。また、新型コロナ禍で何度も延期になったエレオノーラ・アバニャートのさよなら公演は6月10、11日で、得意とするプティ振付の『ランデヴー』をマチュー・ガニオ、『若者と死』をステファーヌ・ブリヨンをパートナーとして踊る。
オニール八菜は、ローラン・プティへのオマージュでマルク・モローと『ランデヴー』、フロリアン・マニュネと『カルメン』、ヌレエフの『ロメオとジュリエット』ではロメオが最初に愛情を抱いたロザリーヌで登場する。

『ロメオとジュリエット』© Julien Benhamou

なおパリ・オペラ座バレエ団の2021・22シーズンのプログラムは、5月18日19時30分からアレクサンドル・ネーフ総監督とオーレリー・デュポン舞踊監督によって発表されることになっている。

●ローラン・プティ振付トリプルビル
プルミエ　5月30日14時30分開演
その他の公演日
18時開演　6月1、2、3、4、7、8日
14時30分開演　6月6、27日、7月4日
19時30分開演　6月10、11、19、25、26、29日、7月1、2、5、7日

配役（一部は未定）
『ランデヴー』
アリス・ルナヴァン、マチュー・ガニオ　5月30日、6月1、3、7日
オニール八菜、マルク・モロー　6月2、4、6、8日
エレオノラ・アバニャート、マチュー・ガニオ　6月10、11日
ロクサーヌ・ストヤノフ、フロラン・メラック　6月19、27日　7月1、2、5日
アマンディーヌ・アルビッソン、アレクサンドル・ガス　6月25、26、29日　7月4、7日

『ランデヴー』© Ann Ray

『若者と死』
ユーゴ・マルシャン、ローラ・エケ　5月30日　6月2、4、6、7、19日
マチアス・エイマン、ドロテ・ジルベール　6月1、3、8日
ステファン・ブリヨン、エレオノラ・アバニャート　6月10、11日
マチュー・ガニオ、グリンツテン　6月25、27日　7月2、7日
ステファン・ブリヨン、アリス・ルナヴァン　6月26、29日　7月1、4、5日

『カルメン』
アマンディーヌ・アルビッソン、ステファン・ブリヨン　5月30日　6月2、4、7、8、19日
リュドミラ・パリエロ、オードリック・ブザール　6月1、3、6、10、11日　7月2，5日
未定、オードリック・ブザール　6月5日
オニール八菜、フロラン・マニュネ　6月26、29日　7月5、7日
未定、フランソワ・アリュ　6月27日　7月1日
アマンディーヌ・アルビッソン、オードリック・ブザール　7月2、5日

●ヌレエフ振付『ロメオとジュリエット』
プルミエ　6月10日19時開演
その他の公演日
19時開演　6月15、16、17、19、21、23、24、26、28、29日
14時30分開演　6月20日
19時30分開演　6月30日　7月3、5、6、9、10日

配役
マチアス・エイマン、ジェルマン・ルーヴェ、ユーゴ・マルシャン、ポール・マルク
レオノール・ボーラック、ミリアム・ウルド＝ブラーム、ヴァランティーヌ・コラサンテ、パク、ジルベール

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