ワールドレポート／その他

香月 圭　text by Kei Kazuki

ローザンヌ国際バレエコンクール2022入賞者の進路が明らかになった。2位の田中月乃はノルウェー国立バレエへ、1位のダリオン・セルマンは英国ロイヤル・バレエ研修生に、3位のルシアナ・サジオロはパリ・オペラ座バレエ学校への留学を選択した。

1位　ダリオン・セルマン SELLMAN Darrion （アメリカ）：英国ロイヤル・バレエ研修生
2位　田中 月乃 TANAKA Tsukino（日本）：ノルウェー国立バレエ
3位　ルシアナ・サジオロ SAGIORO Luciana（ブラジル）：パリ・オペラ座バレエ学校
4位　謝 明陽 XIE Mingyang （中国）：英国ロイヤル・バレエスクール
5位　ドリアン・プラス PLASSE Dorian（フランス）：シュツットガルト・バレエ研修生
6位　マヤ・ショーンブルン SCHONBRUN Maya（アメリカ）：スウェーデン王立バレエ
7位　エイミー・ロンフェルト　 RONNFELDT Amy（オーストラリア）：研修資格喪失
次点　イ・スミン　LEE Sumin（韓国）：研修校未定

2022年ローザンヌ国際バレエコンクールの入賞者たち © Rodrigo Buas

次回の2023年ローザンヌ国際バレエコンクールは2023年1月29日〜2月5日、ローザンヌのボーリュ劇場で開催され、決選は2月4日に行われる。2月5日にはスター・ダンサーたちによるガラ公演「The Gala of Stars」が予定されている。日本予選は10月1〜2日兵庫で開催予定。日本予選だけ、あるいは日本予選と本選のビデオ審査の両方に応募することが可能だが、審査料はその都度かかる。詳細については7月頃発表される。7月4〜9日、ローザンヌではヨーロッパ予選を含む夏季集中講座が開催される。

またロシアによるウクライナ侵攻の影響により、ローザンヌ国際バレエコンクール事務局はワガノワ・バレエアカデミーとペルミ国立バレエスクールとの提携を停止したと発表した。このコンクールはスイスの公的機関および政府機関から多大な財政援助を受けているため、スイスの外交政策に従うためとしている。そのため次回の入賞者についてはロシアのこれら2校への留学は認められず、この2校がローザンヌの今大会に参加することもできない。ただし、ワガノワとペルミを含むロシアの学生がローザンヌ国際バレエコンクールに応募して参加することは可能としている。一方、二国の軍事衝突の影響が著しいウクライナ在住のダンサーと留学生に対し、ローザンヌ国際バレエコンクールは夏季集中講座や欧州予選を通して彼らを支援すると表明している。彼らはこれらのイベントに無料で応募でき、旅費、宿泊費、食費も事務局側が負担する。

2022年ローザンヌ国際バレエコンクールより © Gregory Batardon

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