ワールドレポート／ヴァルナ

香月 圭　text by Kei Kazuki

7月15日から開催されていた第28回ヴァルナ国際バレエコンクール結果が発表になり、海外のバレエ学校に留学中の日本人4名が入賞した。ベルリン国立バレエ学校に留学中の五島温大と井関エレナがペア出場し、両名とも上位入賞を果たした（五島はジュニア男子第2位、井関はジュニア女子第3位）。そのほかジュニア男子第3位に大森一樹（リスボン国立コンセルバヴァトワール）、シニア女子第3位に高森美結（ハンガリー国立バレエ）がそれぞれ銅メダルを獲得した。

ジュニアの部の特別優秀賞を受賞したポルトガルのアントニオ・カサリーニョは最年少ながら審査員、観客を魅了し、有望なダンサーとしてエミール・ドミトロフ特別賞なども受賞した。
またパリ・オペラ座バレエからも二人入賞した 。シニア男性第3位のフランチェスコ・ムーラは今年3月の昇級試験でスジェに昇進し、ジュニア女子第2位のビアンカ・スクーダモアはオペラ座初のオーストラリア人ダンサーとして昨年入団し、今年コリフェに昇進したばかりだ。
日本のバレエ学校で研鑽を積んで海外の学校でさらに大成していく日本人ダンサーたちの存在感が、近年ますます増してきている。