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渡辺真弓 text by Mayumi Watanabe 
[2005.07.10]

●シャトレ座でアルミタージュ振付のラモーのバレエ『ピグマリオン』

 最近、ラモー作曲のオペラ・バレエが上演される機会が少なくないが、シャトレ座では、昨年の『レ・パラダン(遍歴の騎士たち)』(振付:モンタルヴォ& エルヴュ)に続き、 今年は作曲家にとって最初のバレエ作品である『ピグマリオン』が上演された(6月12、13、15日)。 これは、ナンシーに本拠を置く国立振付センター、ロレーヌ・バレエ団の引越公演で、指揮エルヴェ・ニケ、演奏コンセール・スピリチュエル・オーケストラお よび合唱団、 演出、振付は、カロル・アルミタージュ。2004年12月、地元で上演されたばかりの制作である。

『ピ グマリオン』は1748年初演。彫刻家が彫刻に恋してしまう物語で、この時代の作品としては短く50分の長さ。 アルミタージュといえば、80年代、青山のスパイラルホールで、パンク・バレエを紹介し、話題となったアメリカの舞踊家だ。 今回は前衛的傾向は影を潜め、どちらかと言えば歌い手(ピグマリオン=シリル・オヴィティー、彫刻=カッサンドル・ベルトン、セフィーズ=ヴァレリー・ガ ヴァイル、 アムール=マガリ・レジェ)を立て、白の衣裳をまとったコール・ド・バレエなどは脇でコロスに徹していた。

なお、これに先立ち、同じくアルミタージュ振付の新作『リゲティ・エッセイ』(2005年3月初演)が上演された。 リゲティがハンガリー語の歌詞に作曲した歌を15曲ほど集めたもので、それぞれ変化に富んだ曲想に従って踊りが展開されるが、振付にもう少しメリハリがほ しかった。

『ピグマリオン』