ワールドレポート／パリ

三光 洋　Text by Hiroshi Sanko

Nominations d'Inès McIntosh et Florent Melac au grade de Première Danseuse et Premier Danseur

パリ・オペラ座バレエ団は11月20日にコミュニケを発表し、ジョゼ・マルティネス舞踊監督がスジェのイネス・マッキントッシュとフロラン・メラックをプルミエール・ダンスーズとプルミエール・ダンスールに任命したことを公表した。このニュースはガルニエ宮で20日に行われたバレエ団員全員を前に発表された。二人のダンサーの昇級は2024年1月1日に行われる。これは、マルティネス舞踊監督が打ち出した昇級試験改革により、今年一年間は試行機関として、スジェのコンクールは行わず、舞台の実績により舞踊監督が適宜任命するという方針に従った最初のケースとなった。

イネス・マッキントッシュは2002年にパリ郊外に生まれ、フランスと南アメリカの二重国籍を持つ。８歳でパリのコンセルヴァトワールに入学した。2013年に9歳半でオペラ座バレエ学校に入り、2019年に16歳でコール・ド・バレエの一員となり、2021年にコリフェ、2022年にスジェに昇級した。
今年10・11月に行われたジェローム・ロビンズ振付『ト長調で』に出演し注目され、今年のクリスマス公演『くるみ割り人形」でヒロインのクララを12月11、17、23日にポール・マルクを相手に踊る。

フロラン・メラックは1993年に南仏で生まれた。8歳で体操を、次いで9歳の時、タルブ市でダンスを始めた。2005年にパリ・オペラ座バレエ学校に入学し、2010年にコール・ド・バレエの一員となった。2015年にコリフェ、2020年にスジェに昇級していた。メラックは振付家としても活動している。

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