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インタビュー/ブルーシャ西村 
[2015.08.10]

ブランカ・リーのダンサー、菅野由衣インタビュー

----ブランカ・リーのカンパニーには、どのような経過で参加しましたか。

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菅野:最初は2013年のモンペリエ公演で、ケガ人が出た時にその代役としてお声がかかり参加しました。昨年から私はカンパニーの本キャストとなりました。オーディションにはダンサー500名が応募し、全キャスト8名中、新たに5名(男性3名、女性2名)が選ばれて契約しました。
(3名は前作のキャストを務めていた方々がそのまま採用されました。)

----菅野さんは日本人にしてはとても表現力が豊かで、カンパニーの中でも存在感があったので驚きました。ダンスでの感情表現は、元から上手く出来ていたのでしょうか。

菅野
:いいえ、元々は、私は一般的な日本人のように感情表現も苦手で、ダンサーとしての存在感があまりなくて、カンパニーでも陰が薄かったほうなのです。でもこのカンパニーに入ってから、ブランカに鍛えられたのです。ブランカはそれぞれのダンサーに「自分にしか出来ない表現、自分らしさを出しなさい!」と、とても厳しく言います。私も「もっともっと自分にしか出来ない表現、振付を出しなさい」と、いつも言われていました。そのため、だんだん私らしい振付、踊り、表現、表情を追求しているうちに、カンパニーの中でダンサーとして存在感が出てきたのでしょう。最初から出来ていたわけではないです。

----菅野さんも振付もなさっているのですか。

菅野:はい。ブランカでは、ダンサーはそれぞれが踊る振付を、自分の中から考えさせられますので、全員が振付しています。ダンサー自身が、それぞれ自分が踊る部分の振付を考えて、それをブランカと共に練っていって、全体の作品にしていきます。

----ダンサーそれぞれが自身の振付を考えるので、作品全体を通じて、それぞれの踊りと振付がバラエティに富んでいるのですね。菅野さんは歌も歌っていましたよね。

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菅野:はい、歌っています。私は本当は歌うのが苦手で嫌いなのですが、もうこのキャストをやるには歌うしか仕方がないので、歌っています。

----「ベサメムーチョ」をスペイン語で歌っている曲が流れていたシーンがありましたよね? この曲の歌い方があまりにもおかしくて、表現がものすごくオーバーな様子が面白くて、ロボットNAOが踊っているところに曲がとてもピタッと合っていて印象に残っています。客席も大笑いして受けていましたよね。

菅野:あの「ベサメムーチョ」は、ブランカご本人が歌っているのですよ! ブランカが歌って吹き込んだものなのです。特にどこにも書いてはいませんけれど。

----ロボットNAOがダンスを踊っているのを観て、動かすのが難しそうだな、と思いました。どうやって動かしているのでしょうか。

菅野:ロボットNAOのチームが裏方にいて、それぞれのロボットを、Wi-Fiを飛ばして操作して動かしています。

----来日公演が実現したらいいですね。

菅野:ブランカも来日公演をとても強く望んでいますが、このキャスト全員と大掛かりな装置、舞台セットを全部入れるととても量が多いので、外国に輸送するのに莫大な経費がかかりすぎるため、今のところは難しいみたいです。ブランカはニューヨーク公演を実現させるためには、まず彼女自身が1年間ニューヨークに住んで、滞在しながらニューヨーク・チームを作って準備したのです。
(2015年6月13日夜)

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菅野由衣:札幌市出身。
幼少期より金澤美智子バレエ研究所にてクラシックバレエを習い始める。
フランスのCannes Jeune Ballet に入団し数々の振付家の作品を踊る。マルセイユ国立バレエでコンテンポラリー・ダンスの創作などを学び、プロフェッショナルダンサーとしてクラシック・バレエ、コンテンポラリーダンスの国家資格を取得。
現在パリにてCCN Compagnie Käfig、compagnie Blanca Li, Compagnie Filament Ficely と契約中。
モンペリエのダンスフェスティバル、ユネスコにて国際ダンス記念公演、Festival de danse Steps, Maison de la danse Lyon, Colours International Dance Festival、 Bam theater。