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[2009.01.13]

ホセ・リモン生誕100周年記念ガラ公演

 12月2日から7日まで、ジョイスシアターでリモン・ダンスカンパニーの公演が行われました。カンパニー創設者の振付家・ダンサーだったホセ・リモンの生誕100周年記念の公演でした。
 この公演の直前に、このカンパニーの、ホセ・リモン・ダンス財団は、2008年度のナショナル・メダル・オブ・アーツ・フォー・ライフタイム・アチーブメントを受賞しました。授賞式は11月17日、ホワイトハウス内のザ・イースト・ルームで行われました。ですからこの素晴らしいニュースがあったばかりの時期に、絶好調な彼らの公演を鑑賞できたので、とてもタイミングが良かったです。

 私が鑑賞したのは、12月2日プログラムAと3日のホセ・リモンの生誕100周年記念の特別なガラ公演です。演目数が多いので、まとめて印象に残った作品をピックアップしてレポートをさせていただきます。
 2日プログラムAは、今回がニューヨーク初演のクレイ・タリアフェロ振付作品『イントゥー・マイ・ハーツ・ハウス』、振付家アンナ・ソコロフによる1955年初演作品の『ルームズ』の2作品が上演されました。

 クレイ・タリアフェロは、リモン・ダンスカンパニーに招聘されて多くの振付を行っています。今回の作品『イントゥー・マイ・ハーツ・ハウス』は、音楽はバッハなどクラシック音楽を使っていました。
 男性ダンサーは上半身裸で下がレオタードっぽいパンツ、女性は上がレオタードで下は男性と同じパンツでした。衣装がシンプルなレオタードなので、彼らの鍛え抜かれた肉体の印象がすごかったです。
 振付は、リモンの特色であるリモン・テクニック、リリース・テクニックを多用してあり、ビュンビュンと風をきるかのような、すごく素速く走り抜けるものを重ねていて、スピード感満点で迫力がありました。男性、女性のソロや、ペア、4人など、ダンサーの人数も代わりながら、次々に出てきては踊って消えて行き、入れ替わっていきました。リフトも少しありました。4人が頭を上下に動かし続けて、それを繰り返して通り過ぎていったところも面白かったです。

 3日ガラ・プログラムでは、新しい短い小さな作品二つ(ソロ、男女2人)と、古い有名な3作品を上演しました。1948年度初演のメアリー・アンソニー作品『レイディー・マクベス』、1954年度初演のホセ・リモン振付『ザ・トレイター』、1949年度初演のホセ・リモン振付『ムーア人のパヴァーヌ』です。この3作品は彼らの十八番で、とても大切にしている作品です。以前の公演でも拝見して、こちらのコラムでレポートさせていただいたことがあります。リモンらしい、何度も舞台上を振付けで走りぬけ続けていて、すごいスピード感と迫力がある作品でした。
(2008年12月2日夜、3日夜、ジョイスシアター)