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人気を集めたジョイスシアターのパーソンズ・ダンス

1月8日から20日まで、ジョイスシアターにて、パーソンズ・ダンスの公演がありました。ジョイスシアターでは異例の2週間公演で、チケットもソールドアウトの日が続出でした。すごく人気のあるカンパニーです。



『イン・ジ・エンド』
ニューヨーク・ベースで活動、芸術監督は創設者のデビッド・パーソンズ。フルタイムで参加しているダンサーメンバーは10名です。このカンパニーについては、以前も取材してこちらのコラムに書いたことがあると思いますので、詳しいことについては省略いたします。

私が観劇したのはプログラムAです。この日もソールドアウトで、立見席も満員でした。すごい人気です。
小品集で、この日上演された6つの作品は、すべて振付はデビッド・パーソンズによるものです。『クロージュア』、『スリープ・スタディー』、『ナシミエント』、『カインド・オブ・ブルー』、『コート』、『イン・ジ・エンド』です。『ナシミエント』と『コート』は、以前の公演で観たことがあります。
全体的に、揃った振付が多く、コンテンポラリーをバレエシューズで踊り、スピード感とメリハリのあるものが多かったです。


『イン・ジ・エンド』
『スリープ・スタディー』は、変わった、実験的な作品です。ダンスとは言い切れないようなもので、7人のダンサーたちはみんな目をつぶったまま、寝転がったまま動いて表現します。眠っていて寝ぼけて身体を動かしたり起こしたりしているという前提です。ゴロゴロとみんな転がったり、寝返りを打ったり、寝ぼけたまま立ち上がってまだゴロンと寝たりしていました。ゆっくりした4拍子の音楽の、2拍目と4拍目で揃って動いていくところがずっと続いて変化していきます。ところどころ早くなって、4拍子で4拍とも動いたりしていました。短い変わった作品でした。こういうものは初めて観ました。

一番人気があった作品は『コート』です。ソロの男性の踊りなのですが、すごい大歓声に包まれました。ジャンプの多い激しいダンスを縦横無尽に繰り広げているのですが、暗転の舞台でダンサーがジャンプをした瞬間に照明が一瞬点灯する、という繰り返しなので、ダンサーが空中で静止しているところを撮った連続写真をスライドで次々に映しているように見えるのです。
照明がパッと明るく点滅した時は、ダンサーがまるで空中で止まっているように見えました。面白かったです。これは、ジャンプの多い振付と、照明のマジックのアイデアが優れた作品です。