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「スターズ・オブ・ザ・21st・センチュリー」インターナショナル・バレエ・ガラ

 スターズ・オブ・ザ・21st・センチュリー、インターナショナル・バレエ・ガラが、2月12日に、ニューヨーク・ステート・シアターで行われました。毎年行われるもので、とても楽しみにしていました。ニューヨークを皮切りに、パリ、カンヌ、トロントでも開催されます。世界中の一流バレエカンパニーから、プリンシパルばかりが12名勢ぞろいして、1晩でそれを観ることが出来る、夢のような共演です。演目も、もちろん、世界中の素晴らしい振付家が振付けた作品ばかりを色々と同時に観ることが出来るいい機会です。チケットはソールドアウトで、当日入り口前では、当日のチケットをお客さんから求めようとする人々でごった返していました。立っていると、「チケット余っていませんか?買います!」と言う人たちがたくさん寄ってきたほどです。

 プログラムの一部には変更がありました。ミュンヘン・バレエ団のダンサーはケガのため不参加になり、代わりにベルリン国立バレエ団からロナルド・サフコーヴィッチが参加しました。中村祥子も参加の予定でしたが中止になり、彼一人のソロとなりました。音楽は全て録音だったので、少し残念でした。

 第一部の演目は、ニューヨーク・シティー・バレエからアシュレイ・ボウダー、ホアキン・デ・ルスが『スターズ・アンド・ストライプス』のパ・ド・ドゥ。2人とも、ずっしりとした安定感のある踊りでした。ボウダーはてきぱきとした動きで踊るキャラクターでした。


「ディアナとアクティオン」
マトヴィエンコ

ハンブルク・バレエ団からシルヴィア・アッツオーニ、パリオペラ座からバンジャマン・ペッシュが『椿姫』の第二幕のパ・ド・ドゥ。アッツオーニの踊りはとても可憐で小鳥のように繊細な感じでした。細かいところまで、身体の隅々まで神経が行き渡っています。素晴らしく、観客は静まり返っていました。草原かどこかで戯れているような、ロマンティックな振付でした。2人ともとても息があっていたので驚きました。

ベルリン国立バレエ団からロナルド・サフコービッチのソロで『ジャック』。すごくカッコよかったです。エレクトリック音楽で、とても現代的なコンテンポラリーの振付でした。とても足が長いダンサーです。不思議で、不気味な感じの作品でした。

マリインスキー・バレエ団からオレーシャ・ノヴィコワ、レオニード・サラファーノフが、『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』。

英国ロイヤルバレエ団からアリーナ・コジョカル、ヨハン・コボーが、『マノン』のパ・ド・ドゥ。コジョカルがとても大人っぽく見えました。可憐な少女のような印象が大きかったので、余計にそのように感じました。さすが、すごく息の合った踊りです。

コンプレッションズからデスモンド・リチャードソンのソロで『ムーンライト』。黒人ダンサーで、コンプレッションズのディレクターです。恵まれた肉体で、素晴らしかったです。コンテンポラリーです。

キエフ・バレエ団からアナスターシャ・マトヴィエンコ、キエフ・バレエ団のプリンシパルでボリショイ・バレエ団のゲストソリストでもあるデニス・マトヴィエンコが『ディアナとアクティオン』パ・ド・ドゥ。夫妻で、息の合った踊りでした。アナスターシャは手にコメットのような小さな星が先についた棒をもって踊りました。デニスはヒョウ柄の短いターザンのような衣装でとてもワイルドで、ジャンプしながら右足を前に伸ばしてそれを内側に向けて1周回転させてから着地するという大技を繰り返し、会場をどよめかせていました。これには私もびっくりしました。彼は、ピルエットも着地せずに一回で7回転も連続で軽々とやったので、これにもびっくりしてしまいました。5回転が限度だと思っていたので。


「スターズ・アンド・ストライプス」
ボウダー、デ・ルス

「ムーンライト」
デスモンド・リチャードソン

「ディアナとアクティオン」
マトヴィエンコ

 第二部の演目は、ハンブルク・バレエ団からシルヴィア・アッツオーニ、パリ・オペラ座からバンジャマン・ペッシュが『ロミオとジュリエット』のパ・ド・ドゥ。

コンプレッションズからデスモンド・リチャードソンのソロで、『ショウマン’ズ グルーヴ』コンテンポラリーで、スウィングかビバップのジャズにのったものです。

それからアナスターシャとデニスのマトヴィエンコ夫妻が踊った『ラディオとジュリエット』がとても面白い振付でした。コンテンポラリーです。アナスターシャが顔が小さくて手足がものすごく長く、美人で、とても美しかったです。


「マノン」
コジョカル、コボー
ニューヨーク・シティー・バレエからアシュレイ・ボウダー、ホアキン・デ・ルスが『タランテーラ』手にタンバリンを持ってたたきながら踊る振付です。

ベルリン国立バレエ団からロナルド・サフコービッチのソロ、『H2O』。

英国ロイヤルバレエ団からアリーナ・コジョカル、ヨハン・コボーが、『フットノート』。2人がじゃれて遊んでいるような踊りです。面白い振付でした。可憐な感じです。


キーロフバレエ団からオレーシャ・ノヴィコワ、レオニード・サラファーノフが、『ドン・キホーテ』パ・ド・ドゥ。メリハリがあり、とても安定感のある踊りです。

 そして最後は全員で『ディフィレ』フィナーレで、全員が一人一人、大技を披露していきました。