ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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●アフロ・ブラジリアンの音楽で踊った「ダンス・ブラジル」

 3月1日から6にちまで、ジョイス・シアターにて、ダンス・ブラジルの公演がありました。ダンス・ブラジルは、1977年にJelon Vieiraによって設立されたカンパニーで、1980年にアルヴィン・エイリーがディレクターとして参加して、このカンパニーの目的をフォーカスするために助けたそうです。このカンパニーは,アフロ・ブラジリアン・ムーヴメントのユニークなヒュージョンと、コンテンポラリー・ダンス、カポエイラ、アフリカとブラジルを起源とする伝統的なダンス(奴隷制に対して戦うことを意味する)を表現しています。

 今回上演の作品は、『レトラトス・ダ・バイーア』で、ニューヨーク初演。フランス人写真家、人類学者のピエール・ヴェルガーが、1960年代に出版したバイーアの文化についての本にインスパイヤされた作品です。バイーアは、ブラジルで最もアフリカ人の祖先を持つ人々が多い州です。この作品は、伝統を反映したバイーアの現代の文化を表しています。

 作品は、全編通して4人のミュージシャンによる生演奏でした。伝統的なバイーアの音楽をルーツにもったアフロ・ブラジリアン音楽が使われていて、カポエイラの歌、漁師の歌、トラディショナル・サンバ、そして現代のポピュラー・スタイルの音楽が演奏されました。この生演奏も素晴らしかったです。ダンスと音楽・演奏の素晴らしさのバランスがとてもよかったです。ダンサーは12名でした。

 舞台は、最初、手前に舞台いっぱいの薄いスクリーンがあり、そこにバイーアの映像が映っていて、その向こう側に踊っているダンサーたちが透けて見えていました。振付は、迫力のあるスピード感いっぱいのサンバ、カポエイラの技を使ったバトルは圧巻でした。回し蹴りを連続で続けたり、逆立ちしたまま足を閉じたり広げたりを繰り返したり、バック宙、バック転を繰りかえしていました。土っぽい、力強い、大地を思わせるようなイメージの振付が印象的でした。