ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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 皆様、お元気でいらっしゃいますか? ニューヨークは、まださほど寒くはなくて、薄手のコートで大丈夫です。例年よりも暖かいらしいです。風邪だけはひかないように、気をつけてくださいね。

●アメリカン・バレエ・シアター

 毎年恒例の、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)のシティーセンター公演が、10月20日から11月7日まで行われました。これは、普段のメトロポリタン・オペラ・ハウスの大きな劇場で行われるクラシックの公演と違って、コンテンポラリーの振付をたくさん上演する特別なプログラムです。私はABTのコンテンポラリーは初めて観ましたが、同じ振付でも、クラシックの一流バレリーナたちが踊ると、基本が出来ているのでとても美しく、かっこよかったです。さすがでした。私が観たものは、10月31日のもので、4つの小品集です。以前にインタビューをした加治屋百合子さんも出演しており、今回はとても目立つ役を踊っていました。

 ちょうど、前から観てみたくて楽しみにしていたイリ・キリアンの振付作品が、2つ上演されたので嬉しかったです。『Petite Mort』と『Sechs Tanze』。2作品ともモーツァルトの曲を使ったもので、靴はトウシューズではありません。とても自由で、楽しい振付でした。メルヘンチックで、おとぎ話のような感じの踊りです。特に、『Sechs Tanze』のほうは、衣装もカツラもロココ調で、面白かったです。途中、舞台後ろをナイフが刺さって横たわった死体が通り過ぎていったり、スカートの下にもう一人別の人が入って肩車をしている2メートルくらいの人が出てきたり、上からシャボン玉が降ってきたり、観客が大笑いしていたシーンが盛りだくさんでした。独特の世界観があって、とても良かったです。
『VIII』はクラシックで、パロマ・へレーラ、アンヘル・コレ―ラ、ジュリー・ケントらが出演していました。加治屋さんは、ザ・コートの場面の群舞で出ていました。この作品は、クリストファー・ウィールドン振付でハンブルグ・バレエの2001年の作品です。

 最後は、カーク・ピーターソン振付の、『アメ―ズド・イン・バーニング・ドリームズ』です。全身グレーっぽいサテンのレオタード・タイツで手首には幅広の赤いバンド、かっこいい衣装でした。振付もとてもシャープでキマっていました。この作品は、パシフィック・ノースウエスト・バレエの1993年作品です。ここでは、加治屋さんは、3人組の踊りなど、かなり目立つ役で出演していました。テキパキした速いリズムの踊りでした。

『Sechs Tanze』

『VIII』

『アメーズド・イン・
バーニング・ドリームズ』