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永久メイがマリインスキー劇場で念願の『ジゼル』主役デビューを果たした!

ワールドレポート/ペテルブルク

香月 圭 text by Kei Kazuki

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『ジゼル』 で主役デビューした永久メイ(C)Natasha Razina/State Academic Mariinsky Theatre

昨年末のマリインスキー・バレエ来日公演で人気が沸騰中の永久メイ。正式入団前から『くるみ割り人形』のマーシャ(2018年4月)、入団後『ラ・シルフィード』のシルフィード(2018年10月)と主演デビューを重ねてきたが、2019年3月1日マリインスキー劇場で念願の『ジゼル』の初主演を果たした。その舞台写真がマリインスキー劇場から送られてきた。1幕では快活で素朴だった村娘ジゼルが恋人の不義を知り錯乱し息絶える。続く2幕、ジゼルは妖精ウィリーの一員となるも、恋人だったアルブレヒトの命を無限の愛で救う。ジゼルを演じるには場面によってがらりと異なる役作りが必要とされるが、念願でもあったというこの難役に指名され、見事踊りきった。ジゼルは成人前の少女という設定であるため、現在18歳である永久メイとってふさわしい役のひとつと言えるのかもしれない。

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『ジゼル』 永久メイとティムール・アスケロフ
(C)Natasha Razina/State Academic Mariinsky Theatr

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『ジゼル』1幕「 狂乱の場」永久メイ
(C)Natasha Razina/State Academic Mariinsky Theatre

永久メイが2013年にYAGP(ユース・アメリカ・グランプリ)ジュニア女子の部で優勝した際、針山真実氏が取材したDanceCubeインタビュー記事を改めて読み返してみると、自分に合った役づくりにこだわる様子が垣間見える。またマリインスキー入団後(2018年8月)、梶彩子氏によるDanceCubeインタビューでは、様々なダンサーの踊りを見て表現のしかたを学ぶという。今も研究熱心な姿勢は変わっていないようだ。

永久メイはモナコ王立プリンセス・グレース・アカデミーに留学中に、バレエ舞踊監督ユーリー・ファテーエフに招かれ、マリインスキー国際バレエフェスティバルで『ラ・バヤデール』の「壺の踊り」を踊ったのがマリインスキー劇場での初舞台だった。研修期間終了後、正式入団した彼女に用意されていたのはコール・ド・バレエの階級を飛び超えたセカンド・ソリストというポジションだった。その後の彼女の活躍はとどまるところを知らない。
236年の歴史を誇る世界最高峰のバレエの殿堂マリインスキー劇場にまた一人新たなスターが生まれつつある。その瞬間に、私たちは立ち会っている。

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『ジゼル』2幕より妖精ウィリーとなったジゼルを演じる永久メイ (C)Natasha Razina/State Academic Mariinsky Theatre

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『ジゼル』2幕より 永久メイ (C)Natasha Razina/State Academic Mariinsky Theatre

永久メイは2019年3月21〜31日開催の第18回マリインスキー国際バレエフェスティバルや2019年5月22日〜7月21日マリインスキー劇場で開催される第27回音楽祭「白夜のスターたち」にも出演が予定されている。詳報は追ってお伝えする。

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『ジゼル』2幕より 永久メイとティムール・アスケロフ (C)Natasha Razina/State Academic Mariinsky Theatre

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