2013年YAGP参加したダンサーたちの様々な感想を聞く
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インタビュー&コラム/インタビュー
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- 針山 真実
コンクールがすべて終わりガラ公演が終了すると、コンクールの参加者たちは会場の前で写真撮影をしたり互いに抱きしめあったり、各々に最後の瞬間を味わっていました。
 コンクール参加者に感想を聞きました。
アメリカ・ロスアンゼルスで両親と生活している葉あんなさん、12歳は初めてニューヨークシティ・ファイナルに出場を果たしました。
 針山 コンクールはどうでしたか?
 葉 楽しかったです!(と笑顔ではっきり)
 針山 この次の目標は何ですか?
 葉 今回はプリコンペティティブとパ・ド・ドゥでニューヨークに参加しましたが、次はソロ・ヴァリエーションで来られるように頑張りたい。
 と話してくれました。このコンクールで日本から参加した人たちとお友だちになったそうです。世界から参加している人たちと、この場で交友できるのもコンクールの良いところの一つです。
 
 森川礼央くんはこれまでにもニューヨークシティ・ファイナルを経験し、2010年にはプリコンペティティブ3位にも輝きました。私は森川くんには以前も会ったことがありましたので、お互いに久々の再会を喜びました。
 針山 今年は惜しかったね、残念だったね。
 森川 残念でした。
 針山 来年もチャレンジするのでしょう?
 森川 したいです。でも来年はシニアの部になるんです。シニアの部は難しそう。レベルが・・・。
 と少し弱気な発言も。確かにシニアの部はレベルが高い上にプロにもなれそうな19歳までが同じ部門なので難関です。
ジュニアの部の1位に輝いた永久メイさん。
 針山 1位と名前を呼ばれたときはどんな気持ちでしたか?
 永久 1位と呼ばれたことは分かりましたが、何で呼ばれたのか、何で私なのかが信じられませんでした。トップ12に入ったことだけでも信じられなかったのに、夢みたいです!
 針山 YAGPと日本のコンクールを比べると何か違いがありますか?
 永久 YAGPは日本のコンクールのようにピリピリした空気と違って、出場者のみんながフレンドリーでたくさんお友だちが出来ました! とにかく楽しかったです!
 針山「ドルシネア姫のヴァリエーション」を選んだ理由は?
 永久 元気なヴァリエーションより、おっとりしたヴァリエーションの方が合うのかな? と自分では思っています。姫系は一つ一つの動きに神経を使ってごまかしがきかないのですが、踊り終わった時は達成感があります。「ドルシネア姫のヴァリエーション」の優しい雰囲気が好きです。
 針山 次の目標は?
 永久 9月からモナコに留学します。楽しみです! たくさんバレエの勉強がしたいです。

永久メイさん
会場の外には映画『ファースト・ポジション』で有名になったミコ・フォガティーさんと写真撮影をしているとても可愛い女の子に遭遇。
 サイゲセン 斐(アヤ)さん。
 針山 コンクール、どうでしたか?
 アヤ とても楽しかったです!
 針山 今回はどこの予選で通過したのですか?
 アヤ シアトルです。
 針山 何を踊ったのですか?
 アヤの母 今回、ミコさんが9歳の時に着たお衣装を借りて、『エスメラルダ』を踊ったんです。去年はアンサンブル部門で出場したのですが、その時本人が来年はソロで出たいと志願しました。バレエ学校の先生もみんなも無理だろうという顔をしていましたが、1年間頑張ってニューヨークまで来ることが出来ました。
 と、素敵なエピソードを聞かせてくれました。
 
 そしてグランプリに輝いたジゼル・ベセア。
 針山 今回、珍しい『エスメラルダ』のヴァリエーションを踊りましたね。誰が選んだのですか?
 ジゼル 先生が選びました。これまで踊った中で一番お気に入りのヴァリエーションです。とても美しいヴァリエーションです。
 針山 あなたの踊りを3回見ましたが、今日も素晴らしい踊りでした。
 ジゼル ありがとう。今日が一番うまく踊れたと思います、とても楽しく踊れました。
 針山 これからの目標はなんですか?
 ジゼル うーーーん、なんだろう。良い質問ですね。でも・・・・、とにかく練習です。練習するだけ。練習を繰り返してもっともっと上達したいです。
 と、これからも更に頑張る意気込みを語ってくれました。
 
 この1週間、ニューヨーク市のあちこちで、バレエのヘアスタイルで歩く若い子どもたちを見かけました。
 世界各地の予選を突破して夢のニューヨークに集まったバレリーナたち。とても充実した時間を過ごしたことでしょう。
 来年は15周年を迎えるユース・アメリカ・グランプリがいまから楽しみです。

葉あんなさんと森川礼央くん

ジゼル・ベセアさん

ミコ・フォガティーさんとサイゲセン斐さん

YAGPガラ公演の会場ロビー

記念撮影をする参加者たち