ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2006.05.10]

コンドルズ『勝利への脱出』

 コンドルズの2006年4月公演は、ワールドカップイヤーに因んで、サッカー試合のスタイルの公演だった。 45分ハーフで、前半、ハーフタイム15分、後半、という構成。<日本代表コンドルズ、最強メンバーの12トップによる超攻撃型フォーメーション>、と銘 打った公演である。

 何故サッカー? それはそう、コンドルズ率いる近藤良平は南米のペルー生れ。父親の仕事の関係でチリやアルゼンチンなどで育った。多感な成長期をサッカーが猛烈に盛んな南米で過ごしたのである。
「小学校が終る頃までの僕の夢はサッカー選手。父の仕事で南米アルゼンチンにいたため、遊びといえばサッカーだった。ちなみにその頃、マラドーナはまだ 10代。周りの大人達も含め、誰もがサッカー馬鹿だった。……」と近藤は<OKハウスからの手紙>で書いている。また04年には、コンドルズは中南米ツ アー(チリ、コスタリカ、フロリダ)も行っている。

 サッカーボールを使ったり、サッカーにまつわるコントやダンス、映像、生演奏、人形劇などの多芸なメンバーによる多彩な展開は相変わらず冴えているし、ファンの観客との呼吸もあっている。映像はCMを素材としたギャグが多かったが。

  ハーフタイムでは熱狂的ファンだという篠原ともえが登場して、いろいろとネタの解説というかネタばらしを話した。これはチラシやプログラムにまったく記載 されたなかったし(ミスターXというのはあったけど)、意外な感じでおもしろかった。多くのファンがコンドルズの舞台のどういうところをおもしろがってい るのか、ということも理解できた気持ち。
コンドルズは、今やダンス公演のみならず、直近の活動だけでも、早稲田の演劇博物館では「ネバーエンディング・ストーリー展」が開催されたり、TOKYO FMに出演したり、携帯のモバイルサイトに登場するなど様々の媒体にとり上げられる人気者となった。
(4月8日昼、東京グローブ座)