ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

From Tokyo <東京>: 最新の記事

From Tokyo <東京>: 月別アーカイブ

関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2005.11.10]

●シェークスピア・ダンス・シリーズの4作目『ハムレット』

 『キング・リア』(田中泯、東儀秀樹)『レディ・マクベス』(舘形比呂一、佐々木大)『ロミオとジュリエット』(橋本拓也、三木雄馬、島田衣子)に続く、上田遥のダンス狂言『ハムレット』を観た。 ハムレットに三木雄馬、クローディアスに古賀豊、ガートルードに佐籐一哉、レイアティーズは堀内充、オフィーリアが島田衣子というなかなか凝ったキャスティングである。 台本は河内連太、音楽が坂出雅海。上田遥の父、水田外史(故人)の率いたガイ氏即興人形劇場も参加した。

人形劇と狂言回し、29曲の音楽によって歯切れよく展開していく。物語と独特のユーモアを表す振りを主体とした構成である。 ダンス自体のおもしろさは、やや希薄だが、ダンサーたちが演技を楽しんで踊っているようなところがあり、好感を持った。

島田衣子のオフィーリアと堀内充のレイアティーズが良かった。三木もハムレットを熱演していたし、佐籐一哉のガートルードは貫禄充分だった。

少々、狂言回し的な登場人物が多過ぎたような気もしたが、シェイクスピアの饒舌さもハムレットの苦悩と愛の悲劇もきちんと描かれていたように思う。
(10月16日、青山円形劇場)