ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2005.02.10]

●ニューイヤー・ガラコンサートが華やかに

『白鳥の湖』に続いて、ABTのゲストダンサーを迎えてニューイヤー・ガラコンサートが行われた。
幕開きは、牧阿佐美バレエ団が踊ったバランシン&チャイコフスキーの『セレナーデ』。17人のバレリーナが月光を浴びているシーンから始まった。

『セレナーデ』を踊るダンサーたちは、同じポーズをとっても決して画一的な印象を与えない。ごく自然な感じで揃っているのである。マスゲーム的な感じを微塵も与えない細心の演出・振付なのである。
続いて佐藤朱実と菊地研が『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』を踊った。ロ-ラン・プティのグループでフランス各地を巡演してきた菊地は落ち着いた舞台。佐藤も愛らしい踊りだった。

ウィリアム・ダラー振付の『ル・コンバ』パ・ド・ドゥは、吉岡まな美と逸見智彦。戦争という非人間的な環境が、恋愛という人間的な営みに影響を与える様 をダンスの動きの中に顕わした作品であった。背景の大きな木、騎士と女性の衣裳、音楽とダンスが一体となって独特の味わいを出していた。
『ドン・キホーテ』

草苅民代とイルギス・ガリムーリンの『アルルの女』パ・ド・ドゥ、マーフィーとコレーラの『ライモンダ』パ・ド・ドゥは、手慣れた見事な舞台である。最 後は『ドン・キホーテ』第3幕のハイライトが、マーフィーのキトリ、コレーラのバジル、牧阿佐美バレエ団により踊られた。コレーラのスピーディで柔軟な動 き、そして正確なピルエットが華麗に舞台を彩った。7月のABTの来日公演で踊られる『ライモンダ』と『ドン・キホーテ』がいっそう楽しみとなる公演で あった。
(1月7日、東京文化会館)
『ドン・キホーテ』
『ライモンダ』