ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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関口 紘一 text by Koichi Sekiguchi 
[2004.12.10]

●上村なおかの『Wonder Girl』、コンドルズの『森の中のパレード』

  上村なおかが『Wonder Girl』を演出、振付、主演した。ファッション・デザイナーの皆川明が初めて舞台演出を手掛け、衣裳と空間構成としても参加、高木正勝が映像と音楽を制 作し、空間構成にもたずさわった。大野一雄の子息の舞踏家慶人と、田中泯や笠井叡に師事したアメリカ人のアリーサ・カルドーナが共演。
上村の動きは繊細で美しく、どこか少女の痛ましさを感じさせる。舞台を半円形に白い壁面が囲み、アクセサリーが成形される過程の映像が繰り返される。光 と音楽とイメージが混淆して、摩訶不思議な空間が現出する。大野慶人の静謐な動きと上村のソロ、カルドーナにファッションが変容して、かつて体験したこと のないワンダーなトリップを楽しんだ。靄がかかっていた脳のフィルターをきれいに掃除したような気分にしてくれたダンスであった。
(11月7日、スパイラルホール)

2005年に開催される愛知万博のプレイベントとして、「森の中のパレード”音楽が踊る ダンスが聞える”」が、読売ランドの野外劇場で開催された。ダンスは近藤良平とコンドルズ、音楽は仙波清彦と彼のHANIWA EXPO BAND,テーマ曲作曲、山下洋輔というスタッフである。名古屋の愛知県芸術劇場大ホールでも開催されたが、両方の地域でそれぞれ公募された小・中学生た ちが<コンドルズ ユース>を結成して活躍した。森のカラー、グリーンのTシャツを身に付けた子供ダンサーたちが、コンドルズのダンスお兄さんと楽しいパフォーマンスを展 開。万博のシンボルマーク、モリゾウとキッコロも登場して子供ダンサーたちとともに動いて、テーマの<自然の叡智>を身近なところからアピールしていた。


(10月30日、よみうりランド)