ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2015.12.10]
From Osaka -大阪-

伸び盛りの新人、川﨑麻衣&塚本士朗を主役に──明るく、品よく仕上げた『コッペリア』

貞松・浜田バレエ団
『コッペリア』貞松融、浜田容子:演出、貞松正一郎:演出・振付

主役を踊ることができる技術、表現力を持ったダンサーが多く在籍していることをいつも感じる貞松・浜田バレエ団。今回のスワニルダ&フランツは、若手伸び盛りの2人、川﨑麻衣と塚本士朗だった。2人ともどちらかというと、こういったいたずらっけのある役よりも白いバレエなどが似合いそうな印象が私の中にはあったのだけど、よく役に入り込んで茶目っ気たっぷりに仕上げていた。このバレエ団の演出も、いたずらっぽくても優しさを残したようなところが所々にあって、それもこの2人には合っていた気がした。

osaka1512b_2392.jpg 川﨑麻衣、塚本士朗 撮影:岡村昌夫(テス大阪)

川﨑の踊りは、1幕のワルツからフワーッとした香りを感じさせるもの、身体のラインも美しく、3幕では品を持って優しく輝くようなグラン・パ・ド・ドゥを見せてくれた。塚本はバレエ技術が観る度に高まっているような、3幕のはじけるようなバネを持ったノビノビした踊りは本当に楽しげでいきいきとしていて、観ているだけでこちらの気持ちも晴れるようだった。
また、コッペリウスは川村康二、演技ができるダンサーだというのを再認識したし、3幕のディヴェルティスマンではヴェテラン陣も力を発揮。「あけぼの」を正木志保と山口益加が、「祈り」は瀬島五月が大人の魅力たっぷりに存在感を持って踊った。
スワニルダの友人たち(竹中優花、佐々木優希、廣岡奈美、角洋子、清田奈保、上山榛名)、フランツの友人たち(アンドリュー・エルフィンストン、武藤天華、大門智、水城卓哉、幸村恢麟、尾花歩)も実力派揃い。本当に層の厚いバレエ団だと実感した。
(2015年11月3日 あましんアルカイックホール)

osaka1512b_0238.jpg 塚本士朗 撮影:岡村昌夫(テス大阪) osaka1512b_0264.jpg 川﨑麻衣 撮影:岡村昌夫(テス大阪)
osaka1512b_0586.jpg 川﨑麻衣、川村康二、塚本士朗
撮影:岡村昌夫(テス大阪)
osaka1512b_0601.jpg 川﨑麻衣、川村康二
撮影:波片一乃(テス大阪)
osaka1512b_0930.jpg 祈り:瀬島五月 撮影:波片一乃(テス大阪) osaka1512b_1183.jpg 川﨑麻衣、塚本士朗 撮影:波片一乃(テス大阪)
osaka1512b_1189.jpg スワニルダ:川﨑麻衣 撮影:岡村昌夫(テス大阪)