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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2015.11.10]
From Osaka -大阪-

プロコフスキー振付のドラマティックな『アンナ・カレーニナ』を上演、法村友井バレエ団

法村友井バレエ団
『アンナ・カレーニナ』アンドレ・プロコフスキー:構成・振付
osaka1511a_7753.jpg 撮影:尾鼻 葵

アンドレ・プロコフスキー振付の『アンナ・カレーニナ』は、このバレエ団にとって、特に思い入れのある作品なのではないかと感じる。代表の法村牧緒が1992年に日本バレエ協会でこの作品を上演する際、カレーニン役を踊ったと同時にプロコフスキーの振付補佐を務め、その作品の素晴らしさに感銘を受けたことから、2006年には日本のバレエ団として初めて上演。髙田万里と法村圭緒が主演したこの舞台は文化庁芸術祭大賞にも輝いた。その後、新国立劇場の地域招聘公演でも上演、この時は2公演でアンナを髙田万里と法村珠里、ウロンスキーをワディム・ソロマハとヤロスラフ・サレンコが踊った。
さて、今回のアンナ&ウロンスキーは法村珠里とワディム・ソロマハ。ソロマハは確かなバレエテクニックに基づいて育ちの良い青年を好演。法村珠里も気品のある華やかさを持ってアンナを好演。ラスト・シーンで、追い詰められ汽車に飛び込むまでの一連のシーンはゾクッとする迫力も感じられた。ただ、アンナは特に、どこまでも奥の深い表現の可能性がある役、何度もこの役を重ねる機会が得られたなら、この次はもっと深いものが出るのでは……という期待も生まれた。
また、クラシック・バレエの美しさ、踊りの見せ場も多い振付で、パ・ド・シス(堤本麻起子、中内綾美、河野裕衣、今村泰典、今井大輔、古川満)は主役をこなせるレベルの実力派ダンサーたちが踊りを楽しませてくれたとともに、群舞も隅々まで一定のレベル以上の良い踊り手達が揃っていて楽しめた。
(2015年10月9日 フェスティバル・ホール)

osaka1511a_3529.jpg 撮影:尾鼻文雄 osaka1511a_3610.jpg 撮影:尾鼻文雄
osaka1511a_3735.jpg 撮影:尾鼻文雄 osaka1511a_4000.jpg 撮影:尾鼻文雄
osaka1511a_4545.jpg 撮影:尾鼻文雄 osaka1511a_5272.jpg 撮影:尾鼻文雄
osaka1511a_5473.jpg 撮影:尾鼻文雄 osaka1511a_6047.jpg 撮影:尾鼻文雄