ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2014.09.10]
From Osaka -大阪-

出演者一人ひとりへの指導者の溢れる愛情が見えた素晴らしい舞台

iSバレエリサイタル
『チャルダッシュ』泉ポール:振付、『ありがとう、ぺーチャおじさん』下森瑞:振付

今年の夏、ヴァルナ国際バレエコンクールでセミファイナルに残った大久保彩香が所属する iSバレエ。ここのリサイタルを観る度に、主催者の泉ポールと下森瑞はじめとする指導者たちが、出演者一人ひとりに溢れるような愛情を持って接していることが感じられる。

osaka1409e_11863.jpg 『チャルダッシュ』撮影:田中 聡(テス大阪)

幕開けは、始めて舞台に立つ小さな子たちの登場なのだが、パ・ド・カトルの曲に乗って、一人ひとりに見せ場のある『 iS天使のご挨拶』。その後、年齢に応じた演目が順に上演される。クセのない素直な踊り、感情を自然に出せるダンサーが年齢が上がるに連れて増えていくのが実感できた。そして、前述の大久保彩香を筆頭に、白井貴子、竹中久美子、小林望が踊った『チャルダッシュ』は泉ポールがヴィットリオ・モンティの曲に振付けたもの。憂いのある大人の踊りに引き込まれた。
最後は、下森瑞振付の『ありがとう、ぺーチャおじさん』。素晴らしいバレエ音楽の数々を創ったチャイコフスキーへの尊敬と感謝を表した作品。子どもたちが、チャイコフスキーの三大バレエの様々な役柄──オデット、オディール、王子やロットバルト、オーロラ姫やリラの精などに扮し、大久保、白井、竹中、小林の音符の精に導かれて踊る。チャイコフスキー役は泉ポール。『白鳥の湖』のワルツや『眠れる森の美女』のアレグロ・ノン・タント、ポロネーズ、『くるみ割り人形』のワルツといった群舞も折り込み、チャイコフスキーバレエへの愛が溢れる作品に仕上がっていた。
(2014年8月8日 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール)

osaka1409e_8025.jpg 『パキータ』撮影:田中 聡(テス大阪) osaka1409e_32534.jpg 『ありがとう、ペーチャおじさん』撮影:中原健吉(テス大阪)
osaka1409e_33375.jpg 『ありがとう、ペーチャおじさん』撮影:中原健吉(テス大阪) osaka1409e_8083.jpg 『ありがとう、ペーチャおじさん』撮影:田中 聡(テス大阪)