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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2014.02.10]
From Osaka -大阪-

伸び盛りのダンサーたちが踊り将来が楽しみ、泉・下森バレエ団『くるみ割り人形』

泉・下森バレエ団
『くるみ割り人形』泉ポール:演出・振付、Mプティパ・Lイワーノフ:原振付

以前は毎年12月になると、神戸の貞松・浜田バレエの『くるみ割り人形』公演で、この人のドロッセルマイヤーを観ていたのだけど、最近は引退されたようで・・・と淋しく思っていた。この人というのは泉ポール、そんな彼が自ら、妻・下森瑞とともに主宰する団体で『くるみ割り人形』を上演、ドロッセルマイヤーを踊るという。しかも、この団体では実力派のダンサーが、今、複数育っている。期待に胸を膨らませながら観た。舞台は、その期待を裏切らないものだった。

osaka1402b_8019.jpg 撮影:古都栄二(テス大阪)

まずプロローグ、中国人形(白井貴子)、アラビア人形(竹中久美子)、スペイン人形(石川永遠那)、フランス人形(堀井櫻子)とともに、不格好でコンプレックスの固まりのような、くるみ割り人形(今井大輔)がいる。その、くるみ割り人形が、堂々とした美しい存在になるエピローグまでの物語──というオリジナル演出。
クララ・金平糖を踊った大久保彩花は、高いバレエ・テクニック、美しい甲を活かしての落ち着きのある動き。滑らかさもあって安心してみていられるプリマだった。王子の今井大輔は法村友井バレエ団からのゲスト、日本人にはまだまだ少ない王子が似合うダンサーとして楽しみな若手。二人とも、今も良いのだけど、もっともっと成長しそうで、楽しみに感じながら観た。
また、雪や花のワルツといったコール・ド・バレエのレベルも、基礎をしっかりと学んでいるダンサーたちばかりで、なかなかのもの。ディヴェルティスマンのソリストもそれぞれの持ち味があって、素直に楽しめる良い舞台だった。
(2013年12月25日 兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール)

osaka1402b_0329.jpg 撮影:古都栄二(テス大阪) osaka1402b_2377.jpg 撮影:古都栄二(テス大阪)
osaka1402b_0281.jpg 撮影:古都栄二(テス大阪) osaka1402b_0370.jpg 撮影:波片一乃(テス大阪)
osaka1402b_8041.jpg 撮影:古都栄二(テス大阪) osaka1402b_2355.jpg 撮影:古都栄二(テス大阪)