ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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すずな あつこ text by Atsuko Suzuna 
[2012.12.10]
From Osaka -大阪-

入江由紀子を中心とした『竹林をぬける渓谷の風』ほかの想いをこめた踊り

イリエ・ユキ/モダンバレエ研究所、イリエ・ユキ舞踊団
25th Anniversary 「Memories」入江由紀子:演出・構成・振付・指導

25周年の記念の舞台、これまでに主宰の入江由紀子が振付けて、団員や生徒たちが踊ってきた懐かしい作品からピックアップし、いろいろなタイプの作品が上演された。
幕開け、『ふりそそぐ時』は、ダンサーたちが身体の美しいラインを見せて踊り、上方を志向していることを感じさせる作品。オープニングにぴったりだった。その後上演された作品では、まず、子どもの可愛らしさを引き出すセンスの良さが印象に残った。ペット用のリードを持って踊る『ポチのいない夜』、少女と泡役のまだ2、3歳(?)と思える子供たちによる『はじめてのシャンプー』、ケ・セラ・セラの曲に乗っての『ケ・セ・ラ』では、女の子のおしゃまな可愛らしさがなんとも言えなくて、しばらくそのメロディーが頭の中を駆け巡った。
ひとつだけ入江以外の作品、今年の「なにわ芸術祭」でダンサー賞を受賞した斉藤結衣自作自演の『壊れたパズル』も上演された。「なにわ芸術祭」でも観たが、あらためて、作品もダンサーとしての能力も高いことを感じた。きちんと、団内に実力のある若手が育っていることは素晴らしい。
ラストの『竹林をぬける渓谷の風』には、入江由紀子自身も出演。ダンサーたちのきちんと基礎を積み重ねた上での動き、想いを込めた踊りが良かったのはもちろん、入江の憂いを持ちつつもしっかりした視線に、“踊り”への確かな決意を感じるような気がした。
(2012年11月3日 池田市民文化会館 アゼリアホール)

osaka1212d_01.jpg 撮影:スタジオ・フォーマット osaka1212d_02.jpg 撮影:スタジオ・フォーマット
osaka1212d_03.jpg 撮影:スタジオ・フォーマット osaka1212d_04.jpg 撮影:スタジオ・フォーマット
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