子供たちもたくさん出演して、盛りだくさんな演目が上演された舞台。一休さんのような小坊主姿の子供たちがトゥシューズで行進曲に乗って踊る『おそうじ茶坊主』はじめ、『隠火 ONI-BI』『終章のボレロ』といった、このバレエ団がこれまでに「なにわ芸術祭」に出演して上演したオリジナル作品群とクラシックのヴァリエーションやパ・ド・ドゥ、小品などが踊られた。
そのなかで、特に印象に残ったのは、まず『終章のボレロ』。中心を踊った山田梨央はボーイッシュな魅力を持ち、自然な表情変化をともなっての踊りを見せてくれた。物語に沿うわけではない創作作品の魅力を現すことができるダンサーとして成長していって欲しいと思う。彼女は「海と真珠」のパ・ド・トロワも、やわらかい雰囲気を持つ水谷有梨と、ゲストである河島真之とともに踊った。女性2人でのヴァリエーションは、軽快な動きで真珠が転がるような雰囲気がよく出ていたし、コーダのシェネはスピーディで目を引いた。
そして、的場涼香と沖潮隆之の『白鳥の湖』より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥも良かった。的場のオディールは伸びやかで堂々として、そしてテクニカル。コーダのフェッテ・アン・トゥールナンでは、ラストの4回以外、すべてシングル・ダブルの繰り返しで見せてくれた。なかなかこれだけ回れるダンサーはいないと思う。
最後は、演出と音楽を北山大介が手がけ、大西縁と山田香が振付けたオリジナルの『ピーターパン』全幕。特にティンカーベルの高瀬海帆が目を引いた。腕の動きも妖精らしく、いたずらっぽくチャーミングな魅力でバレエテクニックを見せ、これからの成長が楽しみに感じられた。
(1月15日 大阪国際交流センター)