「こうべ全国洋舞コンクール」続報! 各部門1位、優秀賞の舞台写真〜創作、モダンダンス・グループへの積極的な参加を期待
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ワールドレポート/大阪・名古屋
すずな あつこ Text by Atsuko Suzuna
主催:こうべ全国洋舞コンクール実行委員会
第32回こうべ全国洋舞コンクール
GWに神戸で行われた「こうべ全国洋舞コンクール」、5月10日更新号でアップした速報に続いて、個人参加の各部門1位と、創作・グループの各優秀賞の踊りの舞台写真をご覧いただきたい。
約700名が参加した今年、振り返ってみてやはり全体的にレベルの高いコンクールだと感じた。そんななか、もったいないなと思うのは、年々、創作部門とモダンダンス部門:グループの参加者が減っていること。この二つは、どちらも1人では参加出来ず、2人以上で踊るもので、その違いは、創作は振付を評価し、グループはダンサーを評価すると聞いている。今回、グループが4組、創作は、なんと2組だけだった。
創作部門優秀賞 磯結夏(野坂・坂本NSバレエスタジオ)『群鳥』撮影:岡村昌夫(テス大阪)
ただ、特に創作に関して言えば、2組とも独自の視点があり、なかなか見応えのある作品で、どちらが受賞してもおかしくないと感じながら観た。参加数が少なくてもレベルは低くなく、納得できるものだ。結果、優秀賞の受賞は神奈川県から参加した磯結夏を代表に男性も含む7人で踊った『群鳥』、ひょうきんなセンスもよくて引きこまれた。一方、もう一つの埼玉県から参加した村松千花と野村咲季の『cell』も、2人での対照的な動きから衣装の布を効果的に使っての、人間ではない他の生物のようにも見える動きが面白かった。
ふと考えると、関西で行われていながら、この部門に1組も関西からの参加がないのは、とても寂しいと思える。日本を代表する舞踊家である審査員(今年のこの部門の審査員は、坂本信子、布山さと美、二見一幸と兵庫県洋舞家協会からの審査員)はじめ、多くの方に観てもらう機会でもあるので、来年以降の積極的な参加に期待したい。
「こうべ全国洋舞コンクール」の結果詳細は、下記、「神戸新聞NEXT」へ
https://www.kobe-np.co.jp/info/youbu/2019/result/main.shtml
(2019年5月3日〜6日 神戸文化ホール大ホール・中ホール)
クラシックバレエ部門女性シニア第1位&兵庫県知事賞 井上ひなた(貞松・浜田バレエ団)『パキータ』よりエトワールのバリエーション
撮影:古都栄二(テス大阪)
クラシックバレエ部門女性ジュニア1部第1位&ローズ賞 田中美帆(シンフォニーバレエスタジオ)『くるみ割り人形』より金平糖のヴァリエーション
撮影:岡村昌夫(テス大阪)
クラシックバレエ部門女性ジュニア2部第1位 船岡真矢子(エトワールバレエスクール)『パキータ』よりヴァリエーション
撮影:古都栄二(テス大阪)
クラシックバレエ部門女性ジュニア3部第1位 酒井胡音実(森高子バレエ教室)『コッペリア』第3幕よりスワニルダのヴァリエーション
撮影:岡村昌夫(テス大阪)
クラシックバレエ部門男性シニア第1位&神戸新聞社賞 有馬和弥(赤松優バレエ学園)『タリスマン』よりヴァリエーション
撮影:文元克香(テス大阪)
クラシックバレエ部門男性ジュニア1部第1位&ローズ賞 山本あらた(安田尚子バレエアカデミー)『エスメラルダ』よりヴァリエーション
撮影:古都栄二(テス大阪)
クラシックバレエ部門男性ジュニア2部第1位 林能矢(C.J.G Ballet Studio)『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』よりヴァリエーション
撮影:田中聡(テス大阪)
モダンダンス部門グループ優秀賞 飯島福、遠藤冬萌、渡辺陽登、石井知花、菅原円花、八重樫璃子(藤井淳子ダンススタジオ)『たったひとつの』
撮影:岡村昌夫(テス大阪)
モダンダンス部門シニア第1位&神戸市長賞 内田奈央子(Roussewaltz)『わたしを離さないで』
撮影:岡村昌夫(テス大阪)
モダンダンス部門ジュニア1部第1位 長澤ほのか(金田尚子舞踊研究所)『旋律』
撮影:岡村昌夫(テス大阪)
モダンダンス部門ジュニア2部第1位 青笹玲那(D-Life ダンススクール)『Blindness ー微かな光へ』撮影:岡村昌夫(テス大阪)
モダンダンス部門ジュニア3部第1位 沖本真季(D-Life ダンススクール)『雫 ?天使の涙?』
撮影:岡村昌夫(テス大阪)
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