国際バレエコンクール『オーチャード・グランプリ』(熊川哲也監修)誕生! エントリー受付中!
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ワールドレポート/東京
香月 圭 text by Kei Kazuki
Bunkamuraオーチャードホール芸術監督 熊川哲也 ©Koutarou Washizaki
2022年8月、Bunkamuraオーチャードホール芸術監督 熊川哲也総合監修のもと、新たな国際バレエコンクール「オーチャード・グランプリ Asia Pacific Ballet Competition」が開催される。世界中が停滞しているなか、芸術文化に対しても不要不急というレッテルが貼られ、日本や世界各地で開催されていたバレエコンクールも従来の開催方法について再考を迫られている。新型コロナウィルスが蔓延しているからといって、世界へ羽ばたこうという強い意志を持つ若いダンサーたちの挑戦の機会が失われていいのだろうか...? ローザンヌ国際バレエコンクールを契機に世界に知られるようになった熊川は、自らの「責務」として「バレエ界で勢力を伸ばし続けるアジアの中心地」東京から「コンクールを最善の形で提供すること」に徹底的にこだわった。
こうして、この度発表されたこのコンクールの特徴として挙げられるのは、挑戦のチャンスが平等に与えられるオンラインシステムによる審査や、受賞者に与えられる賞金額の大きさであろう。特に上位入賞者にはバレエ留学費用としてもかなり余裕をもった賞金が授与される。どこでどのようにバレエを学ぶか、各自選び取っていく道程は、現在はボーダーレスで多様なものとなっており、そうした現代のニーズを反映したもの。また参加できる年齢層も11〜26歳と幅広く、アマチュア・プロを問わない。審査員は世界のバレエ団やバレエ学校で活躍する人材を選定中だ。また、オンライン予選の課題アンシェヌマンの模範演技は国際的に知られるダンサーが担当するため、応募の段階から動画で世界標準の踊りを学ぶことができる。選考途中の段階で惜しくも進出とならなかった参加者に向けて、選考通過者との差異について解説するオンラインイベントも予定されており、入賞者だけでなく、すべての予選出場者にとっても大きな収穫が得られるコンクールとなるだろう。
「オーチャード・グランプリ Asia Pacific Ballet Competition」参加要項
選考①:オンライン書類審査 ※応募料無料
書類審査エントリー期間:2021年10月1日(金)18:00〜2022年2月28日(月)23:59
選考結果通知:2022年3月予定
選考②:オンライン予選
予選エントリー期間:2022年3月〜5月予定
選考結果通知:2022年5月〜6月予定
オンライン上のエントリーフォームより課題アンシェヌマンのレッスン動画を送付。
(バーとセンターをベースにした15分ほどの内容の振付が課題として提示される。振付や音楽を各自用意する必要はなし)
選考③:全部門公開決選/結果発表・表彰式 Bunkamuraオーチャードホール(東京・渋谷)
開催日:2022年8月6(土)、7日(日)※どちらか1日のみの可能性あり
オーチャードホール舞台上で課題曲リストから選んだヴァリエーションを1曲踊り、決選審査員が特別賞1名および各部門1位から3位までの順位を決定する。
※決選は一般公開で行う。観覧チケット(有料)については2022年春頃に詳細を発表。
審査対象・部門
◎ジュニア I(11歳から14歳の男女)
◎ジュニア II(15歳から18歳の男女)
◎シニア(19歳から26歳の男女)
年齢は2022年8月7日現在の満年齢。
国籍・在住地は問わない。
原則として、トウシューズでの演技ができる方を対象とする。
既にプロとして活躍されているダンサーも参加可能。
審査料
35,000円(選考①書類審査を通過し、選考②オンライン予選に進む参加者のみ)
選考①書類審査の応募に費用はかからない。
選考②オンライン予選以降、選考③決選まで本審査料35,000円以外に審査費用がかることはない。
授与内容
◎特別賞(賞金500万円)
◎各部門第1位(賞金300万円)
◎各部門第2位(賞金100万円)
◎各部門第3位(賞金30万円)
賞は必ずしも授与されるものではなく、該当者なしの場合もある。
特別賞は全部門から1名のみが選出される。
渡航費・宿泊費・食費
決選出場者の渡航費・宿泊費・食費はコンクール実行委員会が負担する。
※決選は新型コロナウイルス感染症対策を講じ行われるが、感染状況や、やむを得ない事情により開催内容の変更や中止を余儀なくされる場合がある。
◆「オーチャード・グランプリ Asia Pacific Ballet Competition」特設ページ
https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/22_OGP/
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