Robert Heindel 没後15年「ロバート・ハインデル展ー心の絆ー」が開催される

ワールドレポート/東京

関口 紘一

ダンサーたちの身体が描く日常の詩的世界を、美しい色彩と巧みな動きの表現で描いてきたロバート・ハインデル。1979年にハミルトン・キング賞を受賞し、故ダイアナ妃やモナコのキャロライン王女、故高円宮殿下などが彼の作品を蒐集していたことは、良く知られている。また、クリント・イーストウッドやジョージ・ルーカスなどの著名映画人や、ミュージカルの巨人、サー・アンドリュー・ロイド・ウェーバーなども彼の作品を愛した。1985年には、英国ロイヤル・フェスティバル・ホールで展覧会が開催されて、6週間に及ぶロングランを記録、大いに盛況を博した。
しかし、ハインデルは2005年アメリカ、コネチカット州の自宅で、惜しまれつつ逝去した。亡くなってからも彼を偲ぶ展覧会がしばしば開催され、テレビ番組では特集番組がいくつも放映されてきた。

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© R HEINDEL-ART OBSESSION INC.2020

今年は、ロバート・ハインデルの没後15年に当たり、それを記して、Robert Heindel 没後15年「ロバート・ハインデル展ー心の絆ー」が開催される。
1978年にアトランタ・バレエ団の公演ポスターのために描かれた「絆」を始め、2000年に発表された、英国ロイヤル・バレエ団の稽古場で観察した吉田都を描いた「自立」「挑戦」、デヴィッド・ビントレー振付作品『アーサー王』のリハーサル捉えた「前進」(2002年)「受容」(2003年)、1984年に描かれたマーゴ・フォンテインとルドルフ・ヌレエフのパ・ド・ドゥの一瞬を描いた「信頼」、1996年に描かれた草刈民代をモデルにした「休息」、2002年に逝去された高円宮殿下を追悼した「祈り」ほか。これはロバート・ハインデルが生前に描いた約1500点の油彩作品の中から、「新しい日常」を迎えて大切にしなければならないものを、切に感じさせてくれる原画約60点が精選されて展示される。

「ロバート・ハインデル展:Let the art heal your soul」

会 場:代官山ヒルサイドフォーラム(東京都渋谷区猿楽町18-8ヒルサイドテラスF棟)
会 期:2020年8月18日(火)〜8月30日(日)11:00〜19:00 (会期中無休)
入場料:大人・大学生500円 高校生以下無料
(本展は、会場内50パーセントの密度を遵守し、来館者にはマスク着用、入り口での体温検査、アルコール消毒等を遵守して開催致します)

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