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パリ・オペラ座バレエ団公演がスクリーンによみがえる! 『パリ・オペラ座ダンスの饗宴』『夏の夜の夢』『ミルピエ/ロビンズ/バランシン』が公開される

ワールドレポート/東京

関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi

まもなくパリ・オペラ座バレエ団の日本公演が開幕するが、それに続いて「パリ・オペラ座バレエ・シネマ 2020」が各地の映画館で公開される。
パリ・オペラ座は昨年末より年金問題を巡ってストライキが行われ、今年に入ってからも休演が続きわずかな公演しか行われていない。そのため、いつもならパリから届けられる清新な舞台やダンサーたちの話題が途絶えている。そんな中で「パリ・オペラ座バレエ・シネマ 2020」が映画館で上映される、というニュースはたいへん喜ばしい。
上映されるのは『パリ・オペラ座ダンスの饗宴』(2014年10月収録)『夏の夜の夢』(2017年3月収録)『ミルピエ/ロビンズ/バランシン』(2017年3月収録)の3作品。現在活躍中のダンサーが主要なパートを踊る舞台がスクリーンに映し出される。

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「デフィレ」© Paris Opera Ballet

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「くるみ割り人形」© Paris Opera Ballet

『パリ・オペラ座ダンスの饗宴』は「デフィレ」『くるみ割り人形』ハイライト『エチュード』で構成されている。
「デフィレ」では、アマンディーヌ・アルビッソン、エミリー・コゼット、オーレリ・デュポン、ドロテ・ジルベール、マリ・アニエス・ジロ、レティシア・プジョル、アリス・ルナヴァン、ジェレミー・ベランガール、ステファン・ビュリョン、マチュー・ガニオ、ジョシュア・オファルト、エルヴェ・モロー、カール・パケット、バンジャマン・ペッシュという当時のエトワール14名が勢揃いし、154名のオペラ座ダンサー、そして100名近くのオペラ座バレエ学校の生徒たちまでが登場する大イベント。今日ではすでに引退して、舞台で見ることができなくなっているエトワールたちの懐かしい姿も見られる。
『エチュード』はデンマーク出身のハロルド・ランダー振付。音楽はピアノの練習曲集でも知られるカール・ツェルニー。バレエの練習風景を構成した小品である。ドロテ・ジルベール、カール・パケット、ジョシュア・オファルトが出演。
『くるみ割り人形』ハイライトはパリ・オペラ座バレエのレパートリーであるルドルフ・ヌレエフ振付の『くるみ割り人形』。ドロッセルマイヤーがクララの夢の中で颯爽とした王子に変身する、という大胆な設定で知られている。ドロッセルマイヤーと王子をジェレミー・べランガール、フリッツをエマニュエル・ティボー、雪の精にはイザベル・シアラヴォラ、ステファニー・ロンベールなどが出演。

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「エチュード」© Paris Opera Ballet

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「夏の夜の夢」© Paris Opera Ballet

『夏の夜の夢』は、1962年にバランシンが振付けたもの。音楽はフェリックス・メンデルスゾーン。2017年に当時、芸術監督だったバンジャマン・ミルピエがパリ・オペラ座バレエのレパートリーに組み入れた。その際にクリスチャン・ラクロワが衣装(カリンスカの衣装を再現)を担当している。シェイクスピア原作の『真夏の夜の夢』は、アシュトン始め多くの振付家が舞踊化しているが、バランシンは妖精と人間の話を第1幕でまとめ、第2幕は結婚式のシーンとしている。
6名のエトワールが出演している。タイターニア/エレオノーラ・アバニャート、オベロン/ユーゴ・マルシャン、パック/エマニュエル・ティボー、ハーミア/レティシア・プジョル、ライサンダー/アレッシオ・カルボーネ、ヘレナ/ファニー・ゴルス、ディミトリウス/オードリック・ベザール、ヒッポリタ/アリス・ルナヴァン、テーセス/フロリアン・マニュネ、ボトム/フランチェスコ・ヴァンタッグロ、タイターニアの騎士/ステファン・ビュリヨン、パピヨン/ミュリエル・ズスペルギー、ディヴェルティスマン/パク・セウン、カール・パケット。

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「テーマとヴァリエーション」© Paris Opera Ballet

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「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」© Paris Opera Ballet

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「作品19/ザ・ドリーマー」© Paris Opera Ballet

「ミルピエ/ロビンズ/バランシン」は、バンジャマン・ミルピエ振付、ニコ・マーリー音楽『クリア、ラウド、ブライト、フォワード』、ジェローム・ロビンズ振付、セルゲイ・プロコフィエフ音楽『作品19/ザ・ドリーマー』、ジョージ・バランシン振付、ピョートル・チャイコフスキー音楽『テーマとヴァリエーション』というトリプルビル。ミルピエの『クリア、ラウド、ブライト、フォワード』は、ドキュメンタリー映画『ミルピエ パリ・オペラ座に挑んだ男』で、創作過程が紹介され話題を呼んだ。レオノール・ポーラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェなど、今日のオペラ座の主力となったダンサーたちが出演している。
『作品19/ザ・ドリーマー』は伝説的ダンサー、ミハイル・バリシニコフに振付られたもの。アマンディーヌ・アルビッソンとマチアス・エイマンが踊っている。
『テーマとヴァリエーション』はバランシン作品として多く踊られる作品で、クラシック・バレエの美しさが輝く。オペラ座のダンサーが踊るといっそう華やかに舞台が彩られる。

「パリ・オペラ座バレエ・シネマ 2020」公開予定

◯東劇(東京・東銀座)
3/ 20(金)〜『パリ・オペラ座ダンスの饗宴』(2014-2015)
5/1(金)〜 『夏の夜の夢』(2017)
6/26(金)〜『ミルピエ/ロビンズ/バランシン』(2015)

◯ミッドランドスクエアシネマ(愛知・名古屋)/なんばパークスシネマ(大阪・なんば)/神戸国際松竹(兵庫・神戸)/札幌シネマフロンティア(北海道・札幌)
4/ 3(金)〜4/9(木)『パリ・オペラ座ダンスの饗宴』(2014-2015)
5/8(金)〜 5/14(木)『夏の夜の夢』(2017)
6/26(金)〜7/2(木)『ミルピエ/ロビンズ/バランシン』(2015)

◯YEBISU GARDEN CINEMA(東京・恵比寿)
5/15(金)〜『パリ・オペラ座ダンスの饗宴』(2014-2015)
7/31(金)〜『夏の夜の夢』(2017)
9/4(金)〜『ミルピエ/ロビンズ/バランシン』(2015)

公開情報 HP https://www.culture-ville.jp/parisoperaballetcinema

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