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渡辺謙主演、トニー賞4部門受賞『王様と私』のウエストエンド上演の映像が3日間特別上映される

ワールドレポート/東京

関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi

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©Matthew Murphy

渡辺謙が1860年代初頭のシャム(タイ)の王様に扮して歌って踊る『The King and I 王様と私』は、2015年にブロードウェイで上演されトニー賞4部門を受賞した。さらに2018年にはミュージカルの聖地とも言われるロンドン、ウエストエンドで上演されて喝采を博している。そのパラディウム劇場のライヴ映像が、日本でも公開されることになり、試写が行われた。

リチャード・ロジャース 作曲、オスカー・ハマースタイン II 世 作詞・脚本、バートレット・シャー演出のこの作品は、そのスタッフ名からも納得されるまさにミュージカルの王道をいく、豪華で華やかな舞台だ。製作には惜しむことなくたっぷりとお金がかけられていて、タイのエキゾティックな文化をミュージカル的に再構成して、かつて見たこともないような情感が溢れる魅惑的な世界が次々と描かれる。そしてそこにはもちろん、ロマンティックな愛のドラマが中心をなしているわけである。
物語はご存知のように、シャムの王様のもとへ赴任してきた英国の女性家庭教師アンナ(ケリー・オハラ=トニー賞主演女優賞受賞)と王様の心の交流を描いているが、そこでは東南アジアに位置するタイとヨーロッパにあって世界に君臨していた英国との様々な食い違いが、おもしろおかしくかつ楽しく、時にしんみりと展開していく。
ミュージカル『王様と私』は、1951年にブロードウェイで初演されユル・ブリンナーが主演、1956年には映画版(ウォルター・ラング監督)が制作され大ヒット。ここでもユル・ブリンナーが主演し、アカデミー賞主演男優賞を受賞した。家庭教師のアンナはデボラ・カーが演じ主演女優賞にノミネートされた。
渡辺謙は映画版でユル・ブリンナーが主演したシャムの王様に扮し、歌うシーンは少ないが重厚な演技の中にコミカルな味わいを織り交ぜ、張り切って好演している。また、大沢たかおも王様に忠実なクララホム首相役で出演している。
ダンス・シーンでは、恋におちたビルマの男性ルンタと駆け落ちしたタプティムを『アンクルトムの小屋』の奴隷の逃亡劇に重ね、タイの伝統舞踊や影絵劇の手法を用いたミュージカル的劇中劇として見せた。これは大変イメージが豊かで吸引力がありとても興味深かった。
歌はやはり女性の出演者たちが素晴らしい。アンナ役のケリー・オハラの心のこもった歌、チャン夫人役のルーシー・アン・マイルズの陰影に富んだ美しい歌、そしてタプティム役のナヨン・チョンは真実の愛を力強く歌い上げた。この3人の見事な歌声は、劇場を後にしても胸の中で、ずっと響き続けている。そして、あの有名な「Shall We Dance?」の名シーンには、言葉では表すことのできない身体を突き抜けるような喜びが溢れてくる。
ミュージカル『王様と私』は、2019年7月11日より、東急シアターオーブで上演される。

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©Matthew Murphy

2月22日(金)〜24日(日)限定3日間独占プレミア上演 TOHOシネマズ 日比谷

【配給】東宝東和【協力】Trafalgar Releasing
【公式サイト】https://king-and-i-movie.jp/
©Matthew Murphy
※本作品は2018年8月 ロンドンのパラディウム劇場にておこなわれた公演の生中継映像を収録した作品になります。

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