トマ・ドキールとジャック・ガストットがプルミエール・ダンスールに昇級、パリ・オペラ座バレエ団
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三光 洋 Text by Hiroshi Sanko
パリ・オペラ座バレエ団は7月12日にコミュニケを発表し、トマ・ドキールとジャック・ガストットの二人をプルミエール・ダンスールに任命したことを明らかにした。
昨年秋にマルティネス舞踊監督が打ち出した昇級試験改革により、今シーズンはスジェのコンクールは行わず、舞台の実績により舞踊監督が適宜任命するという方針。二人の昇級は2024年1月1日に遡って有効とされることとなった。
Thomas Docquir © Julien Benhamou/ Opéra national de Paris
Jack Gasztowtt © Julien Benhamou/ Opéra national de Paris
トマ・ドキールは1998年ベルギー生まれ。8歳でディナンのアドルフ・サックス音楽院の舞踊部門アカデミー・ゴディンヌでダンスを始めた。2010年にパリ・オペラ座バレエ学校に入学し、2015年にコール・ド・バレエのメンバーとなった。2017年にコリフェ、2021年にスジェに昇進。2021年にはAROPオペラ座振興会賞を受賞している。レパートリーにはロットバルト、エスパーダとバジリオ、べランジェ(『ライモンダ』)、金の偶像(『ラ・バヤデール』)、レスコー(『マノン』)などがある。2020年と2024年にはパリ・オペラ座のツアーで来日公演に参加している。
一方 ジャック・ガストットは2011年にパリ・オペラ座バレエ学校に入学し、2017年にコール・ド・バレエのメンバーとなっている。2021年にコリフェ、2022年にスジェに昇級。レパートリーにはロットバルト、コーラス(『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』)、ペザントのパ・ド・ドゥ(『ジゼル』)などがある。
トマ・ドッキール
ヌレエフ版「白鳥の湖」ロットバルト
© Julien Benhamou/ Opéra national de Paris
ジャック・ガストット
ヌレエフ版「白鳥の湖」ロットバルト
© Yonathan Kellerman / Opéra national de Paris
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