バスチーユ・オペラの『ラ・バヤデール』4月23日公演でソロルを踊ったプルミエール・ダンスールのフランソワ・アリュがエトワールに任命された。この公演は「私の初めてのオペラ座」という企画で、低所得の家族や子供たちを特別料金で受け入れる特別な公演だった。

アリュは今回の4月3日からの『ラ・バヤデール』では、当初四回ソロルを踊る予定だったが、最初と二回目はキャンセルとなり、4月20日に初登場となった。4月22日付の有力日刊紙「フィガロ」は、アリアーヌ・バヴリエ記者の「アリュ・エトワール」と題した記事を掲載し、20日の公演の観客が、その夜にエトワールへの任命がなかったことに大きな不満を示したことにも触れた。

パリ・オペラ座バレエ学校時代から将来のエトワールと見られていたアリュは、2014年にプルミエール・ダンスールに昇進して、8年目でエトワールを射止めたことになる。しばらくオペラ座から遠ざかっていたが、人気のアリュがエトワールとなったことで、舞台が活性化することが期待される。