R.プティ『ランデヴー』『若者と死』ラコット版『パキータ』ピナ『春の祭典』他が上演される

ワールドレポート/パリ

三光 洋
text by Hiroshi Sanko

Ballet de l'Opera national de Paris  パリ国立オペラ座バレエ団

Programme de la saison 2010 2011
2010・2011年シーズンのプログラム

パリ国立オペラ座の来シーズンのプログラムが発表された。ブリジット・ルフェーヴル舞踊監督の15シーズン目となる。
現在バレエ公演の年間平均座席占有率は95パーセントときわめて高い水準にある。来シーズンはローラン・プティが1950年代に制作した三作品、『ランデブー』『狼』『若者と死』のガラ公演(9月22日ガルニエ宮)で開幕し、2011年7月15日のマルティネーズ振付『天井桟敷の人々』(ガルニエ宮)と同日のマクレガー振付『感覚組織』(バスチーユオペラ)で閉幕する。
パリ国立オペラ座バレエ団によるクラシック作品は次の4作品となる。
ピエール・ラコット改訂振付『パキータ』(10・11月ガルニエ宮)、クリスマス公演としてヌレエフ振付『白鳥の湖』(12月・1月)、パトリス・バール振付『コッペリア』(3月ガルニエ宮)ヌレエフ振付『ロメオとジュリエット』(4月バスチーユオペラ)。

パリ国立オペラ座バレエ団によるコンテンポラリー・ダンスはプティに続いて、バランシン(『アポロ』)/ブラウン(『オー・コンポジット』)/バウシュ(『春の祭典』)(12月ガルニエ宮)、マッツ・エク振付の『ベルナルダ・アルバの家』と『一種の・・・』(4月ガルニエ宮)が再演される。ケースマケールの『雨』(5・6月ガルニエ宮)がレパートリー入りするのと、マクレガーの『感覚組織』(6・7月バスチーユ)が世界初演されるのも注目される。 招聘公演はノイマイヤー率いるハンブルク・バレエ団(『パルジファル』11月ガルニエ宮)とボリショイ・バレエ団(『パリの炎』と『ドン・キホーテ』5月ガルニエ宮)の二団体が招かれる。 パリ国立オペラ座バレエ団の現役ダンサーによる振付作品は、ニコラ・ル・リッシュによる『カリギュラ』(1・2月ガルニエ宮)とホセ・マルティネーズの引退公演をかねた『天井桟敷の人々』(7月ガルニエ宮)がある。 これに加え、恒例のパリ国立オペラ座バレエ学校のデモンストレーション(12月ガルニエ宮)と公演(『6のためのデッサン』と『コッペリア』4月ガルニエ宮)が行われる。

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