新シーズンはマリー=アニエス・ジロの新作、バレエ学校創設三百周年記念公演

ワールドレポート/パリ

三光 洋
text by Hiroshi Sanko

Ballet de l'Opera national de Paris  パリ・オペラ座バレエ団

Programme de la saison 2012-2013 2012・2013年シーズンのプログラム

2012・13年シーズンはブリジット・ルフェーブル舞踊監督の16シーズン目となる。今年もクラシック・バレエはわずか2作品でコンテンポラリー・ダンスが主体となった。
シーズンは9月24日に『セレナーデ』『アゴン』『放蕩息子』の「ジョージ・バランシンの夕べ」(10月18日まで、ガルニエ宮)で開幕し、2013年7月15日のカロリン・カールソン振付『シーニュ』と同日のピエール・ラコット振付『ラ・シルフィード』で閉幕する。
パリ・オペラ座バレエ団によるクラシック・バレエは、クリスマス公演の『ドン・キホーテ』(11月16日から12月31日までバスチーユ・オペラ)とシーズン末の『ラ・シルフィード』(ピエール・ラコット振付、6月22日から7月15日、ガルニエ宮)の2演目に限られる。

パリ・オペラ座バレエ団によるコンテンポラリー・ダンスは「バランシン3部作」に続いて、マリー=アニエス・ジロ振付による世界初演『Sous apparence』とマース・カニンガム作品『Un jour ou deux)』(10月31日から11月10日、ガルニエ宮)、「フォーサイス/トリシャ・ブラウン」(12月3日から30日、ガルニエ宮)、年が明けてからイリ・キリアン振付の『輝夜姫』(2月1日から17日)、プティ振付の『ランデブー』/『狼』/『カルメン』(3月15日から29日、ガルニエ宮)、ジョン・ノイマイヤー振付の『マーラー第3交響曲』(4月9日から5月12日、バスチーユ・オペラ)が相次いで再演される。「ベジャール/ニジンスキー/ロビンズ/シェルカウイ/ジャレが、5月2日から6月3日までガルニエ宮で上演された後、最後がカロリン・カールソン振付の『シーニュ』(7月3日から15日、バスチーユオペラ)が再演される。
招聘公演はアンジェラン・プレルヨカーユ・バレエ団で『ヘリコプター』と『エルドラド』(2013年1月5日から10日ガルニエ宮)が演じられる。
そしてパリ国立オペラ座バレエ団の現役ダンサーによる振付作品として、マリ=アニエス・ジロー振付『Sous apparence』の世界初演が注目される。

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© Opéra national de Paris/ Icare

恒例のパリ国立オペラ座バレエ学校のデモンストレーション(12月ガルニエ宮)と公演(2013年4月ガルニエ宮)に加え、4月15日にはルイ14世によるフランス最初のダンス学校創立から三百周年を記念して、バレエ団によるデフィレ付の特別公演される。4月20日にはボリショイ・バレエ・アカデミー、デンマーク王立バレエ学校、英国ロイヤル・バレエ学校、スクール・アメリカン・バレエ、カナダ国立バレエ学校、ジョン・クランコ学校、ハンブルク・バレエ学校を招聘して「21世紀のダンス学校ガラ」が開かれる。

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© Opéra national de Paris/ Icare

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© Opéra national de Paris/ Icare

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© Opéra national de Paris/ Laurent Philippe

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