ヴァランティーヌ・コラサントが代役でヌレエフ版『ドン・キホーテ』のキトリを踊ってエトワールに任命された

ワールドレポート/パリ

三光 洋 Text by Hiroshi Sanko

1月5日のパリ・オペラ座バレエ団の『ドン・キホーテ』公演は、当初、ヒロインのキトリにアマンディーヌ・アルビッソンが予定されていたが、年が明けてから怪我したために、急遽降板した。代役のうちの一人に選ばれていたヴァランティーヌ・コラサントが二日前になって起用され、終演後エトワールに任命された。この公演は、来年引退する41歳のベテラン・エトワールのカール・パケットが最後にバジルを踊った夜だった。 コラサントはイタリア出身の28歳。ピアニストの父とクラシック・バレエ教師の母という芸術一家に育った。1998年にパリ・オペラ座バレエ学校に入学し、2006年にコール・ド・バレエのメンバーとなり、2012年の昇級試験でプルミエール・ダンスーズに昇進した。 昇級試験で踊ったヌレエフ版『白鳥の湖』のヴァリエ―シンやピエール・ラコット振付『ラ・シルフィード』といったクラシック作品から【ニュース】、バランシン振付『水晶宮』、ケースマイケルやフォーサイスといった現代作品までレパートリーは広い。昨年11月のピナ・バウシュ振付『春の祭典』で生贄役を踊って高く評価されていた。

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(C) Svetlana Loboff / Opéra national de Paris

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