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シュツットガルト・バレエ団が7月25日、ロックダウン後初の本拠地公演を行った

ワールドレポート/その他

アンジェラ・加瀬  Text by Angela Kase

シュツットガルト・バレエ団は、7月25日本拠地の州立劇場で新型コロナによるロックダウン後、初めてのバレエ公演を行った。
演目はバレエ団の振付家3人による新作小品の世界初演と『瀕死の白鳥』、ハンス・ファン・マーネン振付『ソロ』、モーリス・ベジャール振付『ボレロ』などによる「Response I」と題された1時間40分の<バレエの夕べ>であった。

新型コロナの感染防止のために州立劇場は最大集客数を大幅に抑えて開場したため、長い間バレエ公演を観ることが出来なかったシュツットガルトのバレエ・ファンのほんの一握りの人々しかチケットを手に入れることが出来なかった。しかし、当日の公演はポルシェがスポンサーとなり、市郊外ネッカー川河畔の屋外イベント会場カルチャーヴァゼンの巨大スクリーンにライブ中継された。この会場は、スクリーン前方のデッキチェア4つが置かれた桟敷席や、後方には1000台が駐車可能で最大集客数2000人のドライブ・イン・シネマとしての設備も備えており、久しぶりのバレエ公演に集まった多くのファンの目も大いに楽しませた。

当日世界初演された小品はバレエ団のハーフ・ソリストであるルイス・スタインズ振付『ペタルズ(花びら)』、同じくハーフ・ソリストのファビオ・アドリジオ振付『エンプティ・ハンズ』、バレエ団のプリンシパルで写真家でもあるロマン・ノヴィッツキーの『エブリボディ・ニーズ・サム・ボディ』。そしてハンス・ファン・マーネン振付『ソロ』はアドナイ・ソアレス・ダ・シルヴァ、マテオ・ミッチーニ、ファビオ・アドリジオが、『瀕死の白鳥』はアナ・オサダチェンコが、グランド・フィナーレの『ボレロ』はフリーデマン・フォーゲルが踊った。

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フォーゲル「ボレロ」 Photo by Carlos Quezada

同バレエ団は新型コロナ禍による3月のロックダウン後に、一度は7月29日まで予定されていた2019/2020シーズンの残り全公演のキャンセルを発表、チケットの払い戻しを行った。だが、その後ドイツはヨーロッパの他国よりいち早く劇場を再開し、ダンサーのクラス・レッスンやリハーサルの開始が可能であったことから、7月25日夜と26日昼夜に計3公演を行い2019/2020シーズンを締めくくることになった。また7月23日に行われた同公演のドレス・リハーサルには、新型コロナウィルスの最前線で闘ったシュツットガルト市の病院に勤務する医療従事者50人が特別に招待され、その労をねぎらわれた。

バレエ団の新2020/2021シーズン開幕は10月17日。演目は同じく「Response I」で今回世界初演された3作にいくつかの小品が加えられた内容であるという。チケットの売り出しは10月公演分が9月15日より、11月公演分は10月15日より、となっている。

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