ローザンヌ国際バレエコンクール ビデオ審査への質問、そしてオンラインで世界を繋ぐ「ワールド・バレエスクール・デイ」について

ワールドレポート/その他

香月 圭 text by Kei Kazuki

ローザンヌ国際バレエコンクールのビデオ審査についてのQ&A、スイス・ワークショップと南米予選

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エマ・サンドール PDL2021 © Jenn Morse

2021年1月31日〜2月6日開催の第49回ローザンヌ国際バレエコンクールの応募受付は2020年9月1日〜9月30日となっている。しかしモントルーでの本選に出場するためには応募者各自がバー・ワーク、フロア中央でのセンター・プラクティス、コンテンポラリー・ダンスの動きを録画したビデオ映像の審査を受けなければならない。
このビデオ映像の応募について、疑問点があればコンクール事務局宛に質問内容をメールで問い合わせることができる。質問に答えるのは1994年度ローザンヌ国際バレエコンクール入賞者で、ダンサーとしてベジャール・バレエ・ローザンヌ、英国ロイヤル・バレエやなどで活躍し、現在は振付家、ジャーナリストとしても活動するエマ・サンドール。彼女はDance Australia誌の人気連載コラム「Ask Emma(エマに聞こう)」でダンサーや保護者などからのバレエにまつわる様々な質問に答えている。
質問メールの宛先はcontact@prixdelausanne.org まで。質問受付は7月31日までとなっていて、回答は9月7日に発表予定。

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アヴァ・アーバックル『フローラの目覚め』よりPDL2020 © Gregory Batardon

◇2021年ローザンヌ国際コンクールビデオ審査のQ&Aについて
https://www.prixdelausanne.org/a-question-to-emma-sandall/

またスイス国籍のティーンエイジャー、もしくはスイス留学中の学生向けのスイス・ワークショップは2020年10月11日、南米ビデオ予選は2020年10月7日に行われる。
◇スイス・ワークショップ
https://www.prixdelausanne.org/other-events/swiss-workshop/
◇南米ビデオ予選
https://www.prixdelausanne.org/other-events/south-american-preselections/
【ローザンヌ国際バレエコンクール公式サイト】
https://www.prixdelausanne.org/

世界のバレエ学校をつなぐオンライン・イベント「ワールド・バレエスクール・デイ」

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ヴィヴィアナ・デュランテ English National Ballet School © Chris McAndrew

7月7日 日本時間夜8時より世界各国のバレエ学校の映像が視聴できる「ワールド・バレエスクール・デイ World Ballet School Day(WBSD)」がオンライン配信される。
これは2014年からスタートした世界各国のバレエ団を中継するオンライン・イベント「ワールド・バレエ・デイ」のバレエ学校版という感じで、今回初の試みになる。元英国ロイヤル・バレエのプリンシパルとして活躍した後、現在イングリッシュ・ナショナル・バレエスクールの校長を務めるヴィヴィアナ・デュランテが企画し、ボストン・バレエスクール、カナダ・ナショナル・バレエスクール、イングリッシュ・ナショナル・バレエスクール、ニュージーランド・バレエ・オブ・スクール、ドレスデン・パルッカ・シューレ・オブ・ダンス、ローザンヌ国際バレエコンクールが協同してスタート。コロナウィルス拡大期のロックダウンの前後に収録された各校の映像が公開される。
また2019年ローザンヌ国際バレエコンクールでバレエ学校の生徒たちに振付けた新作"Is to Be"を世界初演したディディ・フェルドマンと6つのバレエ学校が協同して取り組んだ映像も世界初公開される。英国ロイヤル・バレエスクールがサンフランシスコ・バレエスクール、パリ・オペラ座バレエ学校、ロイヤル・デンマークバレエ学校、オランダ国立バレエ学校、カナダ・ナショナル・バレエスクールに呼びかけ、生徒たちは6つのグループに分かれてロックダウンの期間中、創作を行った。フェルドマンと生徒たちはzoom(オンライン会議システム)にて創作・リハーサルを行い、生徒各々が自分の踊る映像を撮影し、フェルドマンとバレエ・ボーイズBalletBoyzがそれらを編集しひとつの映像作品にした。
学生によるWBSD発起人のなかには、今年のローザンヌ国際バレエコンクールで入賞したアヴァ・アーバックルも含まれる。この企画を発案したヴィヴィアナ・デュランテは「WBSDはプロのダンサーになるべく研鑽を積んでいる世界中のバレエ学校の生徒たちをつなぐものです。彼らの苦境に屈することのない強さ、バレエへひたむきに取り組み、才能や知性をお見せしたいのです。プロとしてこれから始まる長い旅路への前途を祝し、今こそダンスやアートが必要なときだということを世に問いたいと思っています」とコメントしている。

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ディディ・フェルドマン振付"Is to Be" PDL2019 © Gregory Batardon

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2019年ローザンヌ国際バレエコンクールで舞台挨拶するディディ・フェルドマン PDL2019 © Gregory Batardon

◇ワールド・バレエスクール・デー 公式サイト
www.worldballetschoolday.com
2020年7月7日配信後1ヶ月間アーカイブ映像として公開される。

◇イングリッシュ・ナショナル・バレエスクール 公式サイト上でのワールド・バレエスクール・デー予告編
http://www.enbschool.org.uk/news.php?ref=world-ballet-school-day-launches-on-7-july-2

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