ローザンヌ国際バレエコンクール日本予選ほか海外コンクールの予定など

ワールドレポート/その他

香月 圭 text by Kei Kazuki

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第48回ローザンヌ国際バレエコンクールにてコンテンポラリーのコーチを受ける川上環
©PDL2020 Rodrigo Buas

第49回ローザンヌ国際バレエコンクールは2021年1月31 日〜2月7日にモントルーで開催が予定されているが、コンクール事務局は日本予選の開催を2020年9月5日(土)、6日(日)東大阪市文化創造館にて行うと発表した。この予選で選ばれた2〜4名が2021年2月のモントルーでのコンクール本選に無料で招待され、最終審査に残った参加者はモントルー本選へのビデオ審査に無料で申し込むことができる。
応募資格者は2002年2月7日〜2006年2月6日生まれの日本に在住する日本国籍保持者。
公式サイトのオンライン応募フォームに必要事項を記入し、自身が踊るクラシック・ヴァリエーションを録画したビデオファイルをオンラインで公式サイトにアップロードする。参加費は150スイスフラン。申し込み締め切りは2020年6月30日までとなっている。ビデオ選考の結果は7月15日までに応募者のもとに通知され、通過者は大阪での日本予選に出場可能となる。ただし、新型コロナウィルスの猛威が沈静化に向かっていない場合、日本予選はキャンセルとなり、参加費は全額返還される。

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第48回ローザンヌ国際バレエコンクールにてニコラ・ル・リッシュより指導を受ける参加者たち。201番は松岡海人(ファイナリスト)。
©PDL2020 Gregory Batardon

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第48回ローザンヌ国際バレエコンクール。304番は宮本 乃々佳。
©PDL2020 Rodrigo Buas

日本予選の詳しい募集要項は以下のとおり。
◆ローザンヌ国際バレエコンクール・日本予選2020の概要
https://www.prixdelausanne.org/wp-content/uploads/2020/04/JP_JAPAN-PRESELECTIONS-2020-Competiton-Procedure_03.04.2020.pdf
◆ローザンヌ国際バレエコンクール・日本予選2020参加要項
https://www.prixdelausanne.org/wp-content/uploads/2020/04/JP_JAPAN-PRESELECTIONS-2020-Rules-and-Regulations_03.04.2020.pdf

2020年2月に開催された第48回ローザンヌ国際バレエコンクール入賞者たちの進路は以下のとおり発表されている。
マルコ・マシャーリ(イタリア)ロイヤル・バレエ
アヴァ・アーバックル(アメリカ)ジョン・クランコ・スクール・
ジョアン・ヴィトール・サンタナ(ブラジル)ナショナル・ユース・バレエ・ハンブルク
チャン・リン(中国)ハンブルク・バレエスクール
カン・チェヨン(韓国)ロイヤル・バレエスクール
マテイ・ホレレウ(ルーマニア)イングリッシュ・ナショナル・バレエ
ヴィトール・アウグスト・ヴァス(ブラジル)ロイヤル・バレエスクール
ワン・ユーイェン(中国)の研修資格は喪失し、代わりにカタリナ・ピレス(ポルトガル)がダッチ・ナショナル・バレエで研修することになった。

募集開始されていたローザンヌ国際バレエコンクールのヨーロッパ予選(2020年6月6〜11日)は新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて5月31日まで締め切りが延長された。若い世代の振付家を育成する目的で設立された「ヤング・クリエーション・アワード」の応募期間も2020年8月3日〜9月3日と日程が後になった。
また今年の南米予選は9月26、27日ウルグアイのモンテビデオで開催となった。
◎ローザンヌ国際バレエコンクール公式サイト
https://www.prixdelausanne.org/

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第48回ローザンヌ国際バレエコンクール。©PDL2020 Rodrigo Buas

第16回エカテリーナ・マクシーモワ記念ペルミ国際バレエコンクール「アラベスク」は毎回4月末頃開催されてきたが、新型コロナウィルス感染拡大の現況を考慮し、2020年10月24日〜11月5日に延期するとコンクール事務局が発表した。審査員長は今年80歳を迎えたウラジーミル・ワシーリエフが務める。
◎エカテリーナ・マクシーモワ記念ペルミ国際バレエコンクール「アラベスク」公式サイト
http://www.arabesque.permonline.ru/index.html

2020年6月1日〜8日に開催が予定されていた第9回ヘルシンキ国際バレエコンクールもコロナ禍を回避すべく延期するとコンクール事務局よりアナウンスが出された。審査員長のマドレーヌ・オンネは今年中の開催でなく来年以降になるとのコメントを出している。
◎ヘルシンキ国際バレエコンクール公式サイトニュースページ
http://ibchelsinki.fi/news/

2020年4月に予定されていたYAGP(ユース・アメリカ・グランプリ)ニューヨーク・ファイナルの開催も見送られたが、事務局では若いダンサーたちへの支援は今後も続けていくとしている。YAGP公式サイトの「バーチャル・スカラーシップ・オーディション」ページでは、各国でのYAGP予選参加者が希望するバレエ学校やカンパニーを記入してもらい、提携先の教育機関・バレエ団のニーズとのマッチングをはかっていく。
昨年2019年4月に行われたニューヨーク・ファイナルの模様がYAGPの公式Facebookで公開されている。またYAGPの指導陣や世界で活躍するダンサーたちによるレッスン動画や「ASK THE EXPERT(プロに聞く)」シリーズ・インタビュー動画なども公式サイトやFacebook、YouTubeに多数掲載されている。
◎YAGP公式サイト
https://yagp.org/
YAGPバーチャル・スカラーシップ・オーディション
https://yagp.org/yagp-2020-virtual-scholarship-audition/

※この記事は2020年4月24日時点の情報です。最新のスケジュールはその都度ご確認ください。

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