英国ロイヤル・バレエのリース・クラークがファースト・ソリストに昇進し、『オネーギン』主役デビューが決定した
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ワールドレポート/ロンドン
アンジェラ・加瀬 Text by Angela Kase
英国ロイヤル・バレエ団ソリストのリース・クラークが、1月7日にファースト・ソリストに昇進した。
クラークはスコットランド出身。3人の兄に続いて2006年にロイヤル・バレエ・スクールの初等科であるホワイト・ロッジに入学。在学中から優れた容姿と将来性で当時の校長、故ゲイリーン・ストック女史ほかの関係者から高く評価されていた逸材であった。
2012年に16歳でイギリスのバレエ学校で4年以上学んだティーンを対象とする国内コンクール、ヤング・ブリティッシュ・ダンサーズ・オヴ・ザ・イヤーの覇者となり、翌2013年に英国ロイヤル・バレエに入団した。
入団以来『くるみ割り人形』の王子、『シルヴィア』のアミンタ、『眠れる森の美女』の王子、『マノン』のデ・グリューなど全幕作品の主役や、『冬物語』のポリクセンのような準主役、『アフター・ザ・レイン』『ストラップレス』などの小品でも主役・準主役を踊り、順調に昇進を続けていた。
Photo by Angela Kase ©ROH 2019
Photo by Angela Kase ©ROH 2019
長身で実年齢より大人びて見える落ち着いた容姿で、王子役を踊るにあたっては英国ロイヤル・バレエの貴公子ダンサーらしい節度のある佇まいと、常に主役バレリーナを美しく見せようとパートナー技術を奮ってきた。非常に好感度の高い男性舞踊手として知られている。
1月7日には1月18日にリバイバル初日を迎えるジョン・クランコ振付の名作バレエ『オネーギン』の配役変更が発表され、リース・クラークが18日の初日と2月7日、12日にナターリア・オーシポワを相手役にオネーギンを踊ることも明らかになった。
クラークはこの他2月17日に初日を迎える小品集2作によるダブル・ビルで、ジェローム・ロビンズ振付『ダンシィズ・アット・ア ・ギャザリング』の初日と18日、25日、3月4日に出演する。
Photo by Angela Kase ©ROH 2019
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