英国ロイヤル・バレエが新シーズンのプログラムを発表した

ワールドレポート/ロンドン

アンジェラ・加瀬  Text by Angela Kase

5月14日、ロイヤル・オペラ・ハウスでロイヤル・オペラとバレエの新シーズン演目発表のプレス・コンファレンスが行われた。
英国ロイヤル・バレエの新シーズンは10月2日にマクミラン振付『マノン』で開幕し、2020年6月13日のビントレー、ラトマンスキー、スカーレットの振付作品による現代作品小品集で閉幕する。
全幕上演は『マノン』『眠れる森の美女』『コッペリア』『オネーギン』『白鳥の湖』の5作品。新作は10月10日「カニンガム小品集」初日に世界初演されるパム・タノヴィッツ振付小品に始まり、2月17日にリアム・スカーレットとキャシー・マーストンによる新作の上演があり、2020年5月6日にはウェイン・マクレガーが中世イタリアの詩聖ダンテの叙事詩『神曲』を基にした新作を世界に向けて発信する。

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「オネーギン」2015年上演 photo/Angela Kase

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ROH提供

プティパ、ド・ヴァロワ、クランコ、マクミラン、スカーレットによる全幕、アシュトン、マクミラン、カニンガム、ヌレエフ、ビントレー、ウィールドン、マクレガー、スカーレットによる小品、世界的に評価が高まっている女性振付家マーストン振付の新作世界初演、シーズン終盤には鬼才マクレガーがダンテの『神曲』をどう視覚化するのか。

芸術監督就任から8年を経て今や世界的なダンス・ネットワークを有し、若手ダンサーの成長著しいバレエ団を率いるケヴィン・オヘアだから具現化できる、大変意欲的で話題性に富んだシーズンといえよう。

演目は下記の通り

『マノン』ケネス・マクミラン振付、10月2日〜11月6日 メイン・ステージ

「マース・カニンガム生誕100周年小品集」
『クロス・カラント』カニンガム、『モノトーンンズII』アシュトン、タノヴィツによる新作、10月10日、11日、リンバリー・シアター

『コンチェルト』マクミラン、『エニグマ・ヴァリエーションズ』アシュトン、『ライモンダ』第3幕」ヌレエフ、10月22日〜12月20日、メイン・ステージ

『眠れる森の美女』プティパ、アシュトン、ダウエル、ウィールドン、11月7日〜1月16日、メイン・ステージ

『コッペリア』ニネッタ・ド・ヴァロワ、11月28日〜1月7日、メイン・ステージ

『オネーギン』クランコ、1月18日〜2月29日、メイン・ステージ

リアム・スカーレットとキャシー・マーストン新作、2月17日〜3月4日、メイン・ステージ

『白鳥の湖』プティパ、スカーレット、3月5日〜5月16日、メイン・ステージ

「ドラフト・ワークス」3月19日〜24日、リンバリー・シアター

『ライブ・ファイアー・エクセサイズ』マクレガー、『コリュバンテスの遊戯』ウィールドン、4月2日〜20日、メイン・ステージ

『ダンテ・プロジェクト』マクレガー、5月6日〜6月1日、メイン・ステージ

「ヘリテージ小品集」ド・ヴァロワ、アシュトン、マクミラン、5月14日〜19日、リンバリー・シアター

『トムボー』ビントレー『プレリュード』ラトマンスキー『シンフォニック・ダンシィズ』スカーレット、6月3日〜13日、メイン・ステージ

映画館上演作品
『コンチェルト』『エニグマ・ヴァリエーション』『ライモンダ』第3幕 『眠れる森の美女』『コッペリア』スカーレットとマーストン新作 『白鳥の湖』『ダンテ・プロジェクト』

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