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第18回マリインスキー国際バレエフェスティバル 2019のプログラムをどうぞ!

ワールドレポート/その他

香月 圭 text by Kei Kazuki

第18回目を迎えるマリインスキー国際バレエフェスティバルの概要が発表された。初日の「アメリカの振付作品の夕べ」ではバランシン、ロビンズといったマリインスキー・バレエのレパートリーに入っている振付家のほかに、トワイラ・サープが1976年にバリシニコフに振付けた『プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ』がロシアで初めて上演される(キミン・キムほか出演予定)。
1974年、当時マリインスキー・バレエがキーロフ・バレエとよばれていた時代、ミハイル・バリシニコフが自由を求めて西側に亡命し、新鋭振付家トワイラ・サープと出会った。そして、1976年にこの作品が生まれ、ニューヨークの観客を熱狂させた。それから実に43年という長い月日を経て、初めてロシアの観客の前で上演されることなった。劇場側の発表によると、この上演にあたってサープ自身がサンクトペテルブルクに赴いて直接演出する予定。

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『イン・ザ・ナイト』Photo by Natasha Razina©State Academic Mariinsky Theatre

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『愛の伝説』Photo by Natasha Razina©State Academic Mariinsky Theatre

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『ドン・キホーテ』ウラジーミル・シクリャローフPhoto by Natasha Razina © State Academic Mariinsky Theatre

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『白鳥の湖』永久メイ、エフゲニー・コノヴァロフ、ヤナ・セリーナPhoto by Valentin Baranovsky © State Academic Mariinsky Theatre

今年予定されているゲストは、ボリショイ・バレエのマリア・アレクサンドロワとウラディスラフ・ラントラートフ(『愛の伝説』)のほか、ポリーナ・セミオノワが『ジゼル』をキミン・キムと、また英国ロイヤル・バレエからナタリア・オシポワが『ドン・キホーテ』でシクリャローフと、ローレン・カスバートソンがザンダー・パリッシュと『眠れる森の美女』『マルグリットとアルマン』で共演する。また、オランダ国立バレエのダニエル・カマルゴはテリョーシキナと『白鳥の湖』に主演する。

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『眠れる森の美女』永久メイ
Photo by Natasha Razina © State Academic Mariinsky Theatr

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『ジゼル』永久メイ、ヤロスラヴ・バイボルディン
by Natasha Razina © State Academic Mariinsky Theatr

2018年11〜12月のマリインスキー・バレエ来日公演で人気を博した永久メイは『ジゼル』のペザントのパ・ド・ドゥ、『眠れる森の美女』のフロリナ王女、『白鳥の湖』の王子の友人を演じ、スメカロフ振付 "Concerto for Contrabass" に出演する。またワガノワ・アカデミー在学中から注目され、マリインスキー入団1年目ながらファースト・ソリストに昇格。昨年の日本公演でも人気を集めたマリア・ホーレワは『ジュエルズ』の「ダイヤモンド」主役に抜擢され、『白鳥の湖』では王子の友人として永久メイと共演する。ホーレワはピモノフ振付 "Concerto Bianco" にも出演する。

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『ジュエルズ』より「ダイヤモンド」マリア・ホーレワphoto by Svetlana Avvakum © State Academic Mariinsky Theatre

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『白鳥の湖』マリア・ホーレワ Photo by Svetlana Avvakum © State Academic Mariinsky Theatre

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「若手振付家のワークショップ」ではコンスタントに作品を発表しているユーリ・スメカロフ、イリヤ・ジヴォイ、マキシム・ペトロフなどに加えて、シクリャローフやアレクサンドル・セルゲーエフといった現役ダンサーも振付にチャレンジしている。またアメリカン・バレエ・シアターのコール・ド・バレエ、メラニー・ハムリックがローリング・ストーンズの歌(ミック・ジャガー自身が音楽構成を担当)に振付けた新作の世界初演も話題を集めている。(ハムリックはジャガーとの間に2016年男児を出産。彼女自身のインスタグラムによると、この新作は2019年4月18日ユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)ニューヨーク・ファイナルのガラ公演でも披露される予定とのこと)。

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『カルメン組曲』Photo by Natasha Razina © State Academic Mariinsky Theatre

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『マルグリットとアルマン』エカテリーナ・コンダウーロワ、ザンダー・パリッシュPhoto by Natasha Razina © State Academic Mariinsky Theatre

第18回マリインスキー国際バレエフェスティバル
XVIII International Ballet Festival MARIINSKY

3月21日(木)オープニング:アメリカの振付作品の夕べ
◆『セレナーデ』(ジョージ・バランシン振付)
マリア・コウロフスキー(ニューヨーク・シティ・バレエ)、エフゲニー・イワンチェンコ、アナスタシア・ヌイキナ、エカテリーナ・チェブィキナ、アレクサンドル・ロマンチコフ
◆『イン・ザ・ナイト』(ジェローム・ロビンズ振付)
マリア・シリンキナ、ウラジーミル・シクリャローフ
アリーナ・ソーモワ、コンスタンチン・ズヴェレフ
ヴィクトリア・テリョーシキナ、ダニーラ・コルスンツェフ
◆『プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ』ロシア初演(トワイラ・サープ振付)
キャスト後日発表
3月22日(金)アメリカの振付作品の夕べ
◆『セレナーデ』
アリーナ・ソーモワ、アレクサンドル・セルゲーエフ、エカテリーナ・イワニコワ、マリア・イリューシキナ、アレクサンドル・ベロボロドフ
◆『イン・ザ・ナイト』
ナデジダ・バトーエワ、ザンダー・パリッシュ
マリア・コウロフスキー(ニューヨーク・シティ・バレエ)、エフゲニー・イワンチェンコ
エカテリーナ・コンダウーロワ、アンドレイ・エルマコフ
◆『プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ』
キャスト後日発表
3月23日(土)『愛の伝説』
シリン:エカテリーナ・オスモールキナ
ファルハド:ウラディスラフ・ラントラートフ(ボリショイ・バレエ)
メフメヌ・バヌー:マリア・アレクサンドロワ(元ボリショイ・バレエ)
3月24日(日)『ジゼル』
ジゼル:ポリーナ・セミョーノワ
アルブレヒト:キミン・キム
ミルタ:マリア・ブラノワ
ペザントのパ・ド・ドゥ:永久メイ、アレクセイ・ティモフェーエフ
3月26日(火)若手振付家のクリエイディブ・ワークショップ
"Concertino Bianco" ドミトリー・ピモノフ振付
出演:アリーナ・ソーモワ、マリア・ホーレワほか
"At the Wrong Time" アレクサンドル・セルゲーエフ振付
出演:クリスティーナ・シャプランほか
"Noise of Thoughts" ウラジーミル・シクリャローフ/アレクサンドル・チェリーゼ振付
出演:ウラジーミル・シクリャローフ
"Concerto for Contrabass" ユーリ・スメカロフ振付
出演:ヴィクトリア・テリョーシキナ、永久メイ、ティムール・アスケロフ
"I'm Not Scared" イリヤ・ジヴォイ振付
出演:エカテリナー・チェブィキナ、ザンダー・パリッシュほか
"Porte Rouge" メラニー・ハムリック振付
出演:ホアキン・デ・ルース(元NYCB)、ダニエル・ウルブリヒト(NYCB)、エリカ・パレイラ(NYCB)、イーゴリ・コルプ、タチアナ・トカチェンコ
"Keep" マキシム・ペトロフ振付
出演:ワシリー・トカチェンコ
3月27日(水)『ジュエルズ』
「エメラルド」ダリア・イオノワ、マキシム・ジュージン
「ルビー」レナータ・シャキロワ、フィリップ・スチョーピン、エカテリーナ・チェブィキナ
「ダイヤモンド」マリア・ホーレワ、ティムール・アスケロフ
3月28日(木)『ドン・キホーテ』
キトリ:ナタリア・オシポワ(英国ロイヤル・バレエ)
バジル:ウラジーミル・シクリャローフ
3月29日(金)『眠れる森の美女』
オーロラ姫:ローレンス・カスバートソン(英国ロイヤル・バレエ)
デジレ王子:ザンダー・パリッシュ
フロリナ王女:永久メイ
青い鳥:アレクセイ・ティモフェーエフ
3月30日(土)『白鳥の湖』
オデット=オディール:ヴィクトリア・テリョーシキナ
ジークフリート王子:ダニエル・カマルゴ(オランダ国立バレエ)
王子の友人:マリア・ホーレワ、永久メイ、エフゲニー・コノヴァロフ
3月31日(日)クロージング:『カルメン組曲』『ディヴェルティスマン』『マルグリットとアルマン』
◆『カルメン組曲』(アルベルト・アロンソ振付)
カルメン:エカテリーナ・コンダウーロワ
ホセ:アンドレイ・エルマコフ
◆『ディヴェルティスマン』
ヴィクトリア・テリョーシキナ、ティムール・アスケロフ、キミン・キムほか
◆『マルグリットとアルマン』(フレデリック・アシュトン振付)
マルグリット:ローレンス・カスバートソン(英国ロイヤル・バレエ)
アルマン:ザンダー・パリッシュ
◇第18回マリインスキー国際バレエフェスティバル(マリインスキー劇場公式サイトより)
<https://www.mariinsky.ru/en/playbill/festivals/fest2018_2019/ballet_fest_236>
※キャストは変更になる場合がある

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