2020年ローザンヌ国際バレエコンクールはモントルーにて開催、夏季ヨーロッパ選抜も行われる

ワールドレポート/その他

香月 圭 text by Kei Kazuki

まもなく第47回ローザンヌ国際バレエコンクール本選(2019年2月4〜9日)が開催されるが、コンクール会場の役目を長年果たしてきたローザンヌのボーリュ劇場が今夏から改装工事に入るため、第48回大会はレマン湖東側の街モントルーのストラヴィンスキー・オーディトリアムで開催されると舞踊財団とモントルー文化財団が共同で発表した。コンクール事務局によると、2年後の2021年大会は再び本拠地ローザンヌのボーリュ劇場で開催できる見込みだという。

2020年モントルー開催に向けての初の試みとして、「夏季ヨーロッパ選考」が行われる。コンクール事務局長キャスリン・ブラッドニーが「我々の本拠地スイスとヨーロッパで才能ある若いダンサーを発掘したい」という思いから実現したという。2019年7月上旬の6日間の集中講座で、欧州およびスイス市民であることが応募にあたっての条件となる。14〜18歳の60名程度がニコラ・ル=リッシュ、マリクレール・オスタといった一流講師陣の指導を受けられる。この夏季コース参加者のなかから2〜4名程度が2020年第48回ローザンヌ国際バレエコンクールへの出場資格を得る応募要項概要は下記のとおり。

◆2020年夏季ヨーロッパ選考 応募要項概要

  • ・夏季集中コース:2019年7月8〜13日ローザンヌにて実施
  • ・応募資格:ヨーロッパおよびスイス市民かつ2001年2月8日〜2005年2月8日生まれの者
  • ・応募期間:2019年1月15日〜3月15日ローザンヌ国際バレエコンクール公式サイトにてオンライン登録
  • ・登録料:350スイスフラン/映像審査通過後、夏季集中コース参加時の授業料は無料
  • ・映像審査:2019年3月22〜24日
  • ・映像審査通過者発表:2019年3月27日
  • ・第48回ローザンヌ国際バレエコンクール(モントルー開催):2020年2月2〜9日

今年の第47回大会では、生涯功労者としてマリシア・ハイデが表彰されることとなった。
2019年2月9日、最終審査結果を待つ観客のためにインタールード(幕間に行われる演劇・コンサート)が用意されている。今年のプログラムは3つ。まず、オニール八菜(2009年度入賞)が『ライモンダ』よりハンガリアン・ヴァリエーション、続いてリヨン・オペラ・バレエのダンサー2人によるラッセル・マリファント振付作品『Critical Mass』、最後にコンクールとの提携校との振付プロジェクトの新作完成披露も行う。コンクールとの提携校13校より選ばれた26名の生徒たちが、オランダ出身のディディ・フェルドマンの新作のリハーサルをコンクール期間中に行い、観客の前で新作の世界初演を行う。このなかには日本人生徒も数名選ばれている。
今回の審査員はカルロス・アコスタ(1990年金賞)を審査委員長として吉田都、フリオ・ボッカ、ジリアン・マーフィー、エリック・ヴ=アンなど9名。吉田都が審査を務めるのは1993年、2009年、2012年に次いで4度目となる。

 

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生涯功労賞 マリシア・ハイデ
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審査員長カルロス・アコスタ
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審査員 吉田都 ©DR

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オニール八菜 ©JamesBort

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ディディ・フェルドマン ©DR

【第47回ローザンヌ国際バレエコンクール】

◇生涯功労者賞:マリシア・ハイデ
◇審査委員長:カルロス・アコスタCBE〈大英帝国三等勲爵士〉(カルロス・アコスタ国際舞踊財団理事、カルロス・ダンサ主宰、1990年ローザンヌ国際バレエコンクール入賞)
副審査員長:イヴァン・ジル=オルテガ(元シュツットガルト・バレエ プリンシパル、1994年ローザンヌ国際バレエコンクール・ファイナリスト)
審査員
フリオ・ボッカ(元ABTプリンシパル、2014年ローザンヌ国際バレエコンクール審査員、2016年同コンクール審査員長)
ジリアン・マーフィー(ABTプリンシパル、1995年ローザンヌ国際バレエコンクール エスポワール賞)
マドレーン・オンネ(フィンランド国立バレエ芸術監督)
ギャリー・トリンダー(ニュージーランド・スクール・オブ・ダンス校長)
エリック・ヴ=アン(ニース・メディテラネ・バレエ芸術監督)
サムエル・ウエルステン(オランダ・ダンスフェスティバル・ディレクター、コダーツ・ロッテルダム芸術大学理事)
吉田 都(新国立劇場舞踊次期芸術監督予定者芸術参与、1983年ローザンヌ国際バレエコンクール ローザンヌ賞)

◇2019年2月9日最終審査日インタールード(幕間ガラ・コンサート)2019プログラム
1.『ライモンダ』よりハンガリアン・ヴァリエーション:オニール八菜
2. ラッセル・マリファント振付『Critical Mass』:リヨン・オペラ・バレエ
3.〈第二回提携校振付プロジェクト〉ディディ・フェルトマン新作世界初演
日本人出演者:
中尾 洸太(Kota Nakao):マンハイム・バレエアカデミー
伊藤 麻衣(Mai Ito):セントラル・スクール・オブ・バレエ
中島 実紀(Minori Nakashima):オランダ国立バレエアカデミー
有村 花梨菜(Karina Arimura):オーストラリア・バレエスクール

◆ローザンヌ国際バレエコンクール公式サイト
https://www.prixdelausanne.org/
◆ローザンヌ国際バレエコンクールYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/PrixdeLausanne

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