web magazine "DANCE CUBE" postscript<2018. 09.>

ワールドレポート/その他

web magazine "DANCE CUBE" 編集長 関口 紘一

みなさまいつもご愛読ありがとうございます。web magazine "DANCE CUBE"の9月更新号をお届けしました。

今月は例年にも増して、海外で活躍するダンサーたちが帰国して踊る公演が多かったと思います。記憶に残っているだけも東京大阪を含めて5公演以上は開催されています。
日本とは環境の大きく異なった国でバレエダンサーとして生きていくことは、近年はネットなどの通信手段や交通などがグローバルに発達しているとはいえ、本当に大変なことだと思います。そうした中でも日本人ダンサーは、多くの国々で活躍しています。かつては少なかった旧ソ連やロシア国内でも、ダンサーとしてカンパニーで活動している人が増えたことには、とても驚いております。
そしてこうした海外のダンサーたちが踊る公演のレベルもとても高いものとなってきている、と思います。外国の舞台で外国のダンサーたちと競って踊っているのですから、自ずと鍛えられ、レベルも向上していくのでしょう。こうした海外組の舞台がまた、国内で踊っているダンサーたちに刺激を与え、さらに発展していくことを期待したいものです。
彼らの中には、堀内元氏のように外国に残ってカンパニーのディレクターを務める人も出てくるかもしれません。あるいは日本に戻って指導者として活動する人もいるでしょう。こうしたことがまた、日本のバレエを推し進めていく原動力になるかもしれませんし、そうなって欲しいと思います。そう思うと、今日の海外のダンサーたちの帰国公演のレベルが、一段と上がっている現実は大いに喜ばしいことかもしれません。期待したいものだと思います。

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