厚地康雄が英国バーミンガム・ロイヤル・バレエのプリンシパルに昇進した!

ワールドレポート/バーミンガム

文・写真 アンジェラ・加瀬  Text by Angela Kase

7月7日にイギリス西部のブリストルで2017/18シーズンを締めくくったバーミンガム・ロイヤル・バレエ(BRB)よりダンサー昇進ニュースが寄せられ、ファースト・ソリストとして5月の日本公演でも活躍した厚地康雄が、秋からプリンシパルに昇進することが明らかになった。

厚地は栃木県出身。5歳より石原千代先生の元でバレエを始め、2003年に英国ロイヤル・バレエ・スクールに留学。06年卒業と共にBRBに入団した。
BRB芸術監督で振付家のデイヴィッド・ビントレーが日本の新国立劇場バレエの芸術監督を兼任した2011〜13年は、ビントレーに請われ新国立劇場バレエに移籍し、ソリスト、ファースト・ソリストとして日本でも活躍。
日本人離れした長身に白いタイツの似合う長い脚、甘いマスクにエレガントな持ち味の典型的な貴公子ダンサー。バレエ界やファンの間ではその人柄の良さでも知られている。

BRBといえば前芸術監督ピーター・ライト時代の1984年(当時の名称はサドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ)に、初の日本人バレリーナとして吉田都が入団し、4年後の88年にプリンシパルに昇進。95年にデイビッド・ビントレーが芸術監督に就任して以来は、佐久間奈緒、平田桃子がプリンシパルとして活躍しているが、日本人男性ダンサーによるプリンシパル昇進はバレエ団史上これが初めて。

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Photo by Angela Kase

Chacott WEBマガジン DANCE CUBEでは、今後も厚地の活躍をイギリスから多数のオリジナル写真と共にご紹介していく予定だ。

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