地主薫バレエ団、橋本幸代バレエスクールによる解説付『眠れる森の美女』、いばらきバレエへの誘いVol.1

ワールドレポート/大阪・名古屋

すずな あつこ Text by Atsuko Suzuna

いばらきバレエへの誘いVol.1『眠れる森の美女』

地主薫:振付

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『眠れる森の美女』オーロラ姫:奥野亜衣、デジレ王子:宗近匠 撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)

大阪府茨木市の茨木クリエイトセンターで「はじめてバレエを観る方でも、気軽に楽しんでいただけるような解説付きのバレエ公演を」とご相談いただいたことから実現した「いばらきバレエへの誘いVol.1『眠れる森の美女』」。筆者・すずなが企画に関わり、お話役として出演もさせていただきました。
解説付きのバレエ公演というものは、ちょこちょこあるかとは思いますが、日本ではまだ、劇場主催のバレエ公演自体も少なく、学校公演等ではない今回のように一般に開かれた例はまだあまり聞かない気がします。そんな中、今回、まず、こだわったのは、「一定以上のレベルの良いダンサーで」、「少ない楽器でも生演奏」ということ。
茨木市で活動する方で納得できるレベルの方にご協力いただきたいと、長年、茨木市内でも教えていらっしゃった橋本幸代(ノルウェー国立バレエ元プリンシパルの西野麻衣子や、今回の主役を踊ってくださった奥野亜衣などを育てた)と、地主薫(サンフランシスコ・バレエ・プリンシパルの倉永美沙、新国立劇場バレエ団の奥村康祐、英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルの金子扶生などを育てた)にお願いしました(ところが、とても悲しいことに、昨年10月に橋本幸代先生は他界されてしまい......地主先生が演出・振付を一手に引き受けてくださいました)。
音楽はチェロとピアノ連弾で行うことに。チェロの川内昌典が2つの楽器用に編曲し、ピアノの宮下和夫、三谷万葉とともに演奏しました。
チケット販売が開始されると、すぐに売り切れ間近になり、急遽14時公演に加えて18時を追加。当日は、ほぼ満席に。
オーロラ姫はポーランドのオペラ・シロンスカで活躍後、日本に戻っている奥野亜衣、デジレ王子の宗近匠、リラの精の山﨑優子、カラボスの近藤有紗はじめ実力派ダンサーの方々が、抜粋上演ながら、見応えのある踊りを観せてくださいました。
主催の茨木市文化振興財団の皆様、スタッフの皆様、そして観に来てくださったたくさんのお客様に感謝の気持ちでいっぱいです。Vol.2に向けて歩み出していきたいと思います。
(2023年5月21日 茨木クリエイトセンター・センターホール)

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元気の精:松山みさき、
演奏・チェロ:川内昌典、ピアノ:宮下和夫、三谷万葉 撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)

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リラの精:山﨑優子、優しさの精:笠原美貴、元気の精:松山みさき、鷹揚の精:新保寿殊、無邪気の精:三田ゆり、勇気の精:井上裕美 撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)

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カラボス:近藤有紗、カンタルヴュイット:石崎慎 撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)

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リラの精:山﨑優子、カラボス:近藤有紗 撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)

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白い猫:奥村唯、長靴を履いた猫:巽誠太郎 撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)

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オーロラ姫:奥野亜衣 撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)

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フィナーレ 撮影:尾鼻文雄(OfficeObana)

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