日本バレエ協会中部支部の実力派団体が集って──第42回中部バレエフェスティバル

ワールドレポート/大阪・名古屋

すずな あつこ Text by Atsuko Suzuna

「第42回中部バレエフェスティバル」

日本バレエ協会中部支部

日本バレエ協会中部支部の実力派団体が集ったフェスティバル。今回、10団体が、それぞれの持ち味を活かした演目を披露した。印象に残ったものを紹介したい。

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佐々智恵子バレエ団『エグランティーヌとその一座』
振付:神戸珠利、曲:オッフェンバック『パリの喜び』より 撮影:オフィス黒川

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森高子バレエ教室『Matsuri☆☆☆』
振付:森高子・森有菜、曲:原六郎 撮影:オフィス黒川

まずは最初の演目、佐々智恵子バレエ団。オッフェンバックの『パリの喜び』に乗せて、フレンチカンカンの魅力を神戸珠利の振付で楽しませてくれた。幕開けに相応しい華やかさ。
続いて森高子バレエ教室の『Matsuri☆☆☆』は、原六郎の曲に森高子と森有菜が振付。日本の祭りを西洋のバレエで。ジュニアダンサーたちの元気な踊りが軽快。
松岡伶子バレエ団『ト調のメヌエット』は、ベートーヴェンの曲に松岡伶子が振付けて。バランスの取れた美しいスタイルのダンサーが多く、確かな基礎に基づいて落ち着いた動き、おだやかで品のある踊りに好感が持てた。
大寺資二バレエアカデミーの『コッペリア』より戦いの踊りは、大寺の振付で、伸び盛りの女性2人と男性4人、大村果乃子、鈴木雪乃、都築空良、杉山進太郎、高島晟弥、横田賢志郎が踊った。高いテクニックを若さ溢れる前向きなパワーで。男性ダンサーとして確かな実績を持つ大寺のもとで、また新しい才能が育っているということも心強い。

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松岡伶子バレエ団『ト調のメヌエット』
振付:松岡伶子、曲:ベートーヴェン 撮影:オフィス黒川

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大寺資二バレエアカデミー『コッペリア』より戦いの踊り
振付:大寺資二、曲:レオ・ドリーブ 撮影:オフィス黒川

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幸田バレエ教室『死の舞踏』
振付:幸田空、曲:サン・サーンス 撮影:オフィス黒川

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宮西圭子バレエ団『コッペリア』より「収穫を祝う日」
構成・振付:宮西圭子、曲:レオ・ドリーブ 撮影:オフィス黒川

また、幸田バレエ教室の『死の舞踏』は、サン=サーンスの曲に幸田空が振付け、まがまがしさを感じさせながら、グイグイと迫力たっぷりに引き込む。踊ったのは身体能力だけでなく表現力を感じさせるダンサー4人、幸田空、佐野絢萌、保坂奈実、日置さくら。

そして最後は、川口節子バレエ団の『イタリアンシンフォニー』、メンデルスゾーンの曲に松村一葉が振付けた。まず、とにかくスピーディ、それを踊りこなす群舞の力量はなかなかのもの。全員がイキイキとした笑顔で、アメリカのバレエを思わせるユーモアも見せながら引き込む。"今、踊れることが幸せ!" そんな叫びが聴こえて来そうな踊りだった。
(2022年3月23日 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール)

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川口節子バレエ団『イタリアンシンフォニー』振付:松村一葉、曲:フェリックス・メンデルスゾーン
撮影:オフィス黒川

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