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堺市を拠点とするバレエ×オペラ×オーケストラの3団体が「Teatro Trinitario 2020」を9月に開催! 中村祥子が踊る野間景作品ほか

ワールドレポート/大阪・名古屋

すずな あつこ Text by Atsuko Suzuna

日本で1つの都市に歌劇団、オーケストラ、バレエ団が揃っている例は、残念ながらまだあまりないように見えるが、大阪府堺市には揃っている。堺シティオペラ、大阪交響楽団、野間バレエ団がともに堺市内を本拠地としているのだ。
昨秋、オープンした劇場フェニーチェ堺(老朽化していた堺市民会館が建て替えられたもの)を会場に、3団体が集っての公演「Teatro Trinitario(テアトロ・トリニタリオ)2020」"バレエ×オペラ×オーケストラ"が企画されている。"Teatro Trinitario"とは、イタリア語で"三位一体劇場"の意。
3団体が力を合わせての歌劇『カルメン』の抜粋上演を中心に、それぞれの団体の作品も上演されるという試みだ。

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バレエは『カルメン』に出演するほかに2演目を上演する。特別ゲストとしてK バレエ カンパニーの中村祥子を招き、野間景がこの劇場への想いを形にした『ボレロ・フェニーチェ』を上演する。この作品は2年前、フェニーチェ堺の前身である堺市民会館の建て替え中に別の劇場で初演されたもの。野間によると「堺で育ち、4歳から堺市民会館の舞台に立ってきました。老朽化でドアノブが壊れていて楽屋の特別室に閉じ込められたり......怖い思い出もありますが、野間バレエ団のプリマとして24年間舞台に立ち、たくさんの思い出が詰まった場所でした。それが建て替えのために更地になったのを見た時、新たな劇場として生まれ変わるためと分かっていたものの、失うショックが大きくて。その更地をみて"地"というものを深く感じました。そこに、風、水、火というエレメントを加えて"無"の状態のものに力を与え、"フェニーチェ"="不死鳥"のように生まれ変わらせる──そんなイメージで創りました。音楽はラヴェルの『ボレロ』、最後の部分に "無"から生まれ変わらせるパワーを感じます」。中村が中心を踊り、4つのエレメントを荒瀬結記子、下川三和子、宇多田采佳ほかの野間バレエ団のダンサーたちとゲストの今村泰典が踊る。
もう一つ、中村は夫でもあり、ベルリン国立バレエの元プリンシパルのヴィスラフ・デュデックとともにウヴェ・ショルツの『Sonata』も観せてくれる予定だ。この公演、オーケストラは基本オーケストラピットの中での演奏だが、『Sonata』は、チェロとピアノの奏者が舞台上で演奏する予定だそう。
新型コロナ禍のなかで様々な対策や工夫をしながら、準備が進められている。

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「Teatro Trinitario(テアトロ・トリニタリオ)2020」
 "バレエ×オペラ×オーケストラ"


9月22日(火・祝)14時開演
フェニーチェ堺 大ホール
https://www.fenice-sacay.jp/event/teatorotrinitario2020/

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