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初めての方も気軽に親しんでいただけるように青島広志の音楽解説もあった、野間バレエ団「バレエを楽しもうinフェニーチェ堺」

ワールドレポート/大阪・名古屋

すずな あつこ Text by Atsuko Suzuna

野間バレエ団「バレエを楽しもうinフェニーチェ堺」

『リベルタンゴ』『Sing Sing Sing』野間景:振付、『コッペリア』野間景:改訂振付

初めての方にも気軽に楽しんでいただけるようにと、内容構成の工夫はもちろん、比較的リーズナブルなチケット価格設定で、お得な親子ペアチケットなども用意して行われている公演。8回目を迎えた今回、スペシャルゲストに青島広志を迎え、昨秋オープンしたばかりのフェニーチェ堺大ホールを会場に行われた。

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バレエ『コッペリア』が生まれた背景について解説する野間康子
© 尾鼻文雄(OfficeObana)(すべて)

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『瀕死の白鳥』
ピアノ:青島広志、チェロ:大谷雄一、バレエ:荒瀬結記子
© 尾鼻文雄(OfficeObana)(すべて)

上品な語り口の野間景の司会で進行した舞台、最初の演目は、青島広志のピアノ、大谷雄一のチェロの生演奏とのコラボレーションで『瀕死の白鳥』。踊ったのは荒瀬結記子だ。荒瀬のピュアな雰囲気は、死に向かうこの作品に相応しく、やわらかな曲線を描く動きが眼に残った。

メイン作品は、全幕を短くした『コッペリア』だったのだが、その解説も充実。青島によるピアノを適宜弾きながらの音楽解説は、独特のユーモアを交えながらで聞きやすく、またバレエばかり観ている身の感じ方と音楽家の感じ方の違いも新鮮で、とても興味深かった。作品そのものの背景に関しては野間康子が解説、その両方があったことで、初めて観る方も作品に入りやすかったのではないだろうか。堺バレエフォーラムの先生方も交えてのマイム講座を挟み、バレエ『コッペリア』の上演。

スワニルダ役は下川三和子。明るい笑顔で、ちょっとお転婆な雰囲気も見せて、この役によく合っていた。フランツの水城卓哉は、さすがの高いテクニックにチャーミングな笑顔が、また役にぴったり。コッペリウス役の上木将太の味のある演技もなかなか良かった。舞台セットはほとんど使わずで時間的にも短縮した演出ながら、物語がきちんと流れていたのも良い。

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『コッペリア』
スワニルダ:下川三和子、フランツ:水城卓哉

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『コッペリア』
コッペリア人形:荒瀬結記子

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『コッペリア』
スワニルダ:下川三和子

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司会進行の野間景と音楽解説の青島広志

また、初めてバレエをご覧になる方に、様々なタイプの魅力を知っていただきたいという思いからだろうか、違ったタイプの作品もいくつか上演された。野間景が新たにピアソラの曲に振付けた『リベルタンゴ』は、睨みを効かせた大人っぽい魅力。青島のピアノと大谷のチェロに乗って、花井美夢、中西智美、宇多田采佳が踊った。続いて、7月22日に野間バレエ団が上演する予定の『ロミオとジュリエット』に関連して、青島がその音楽について解説。

そして、「バレエを楽しもう」毎年恒例、グランドフィナーレとしての『Sing Sing Sing』(野間景振付)で華やかに幕を閉じた。
(2020年2月15日 フェニーチェ堺大ホール)

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『リベルタンゴ』
ピアノ:青島広志、チェロ:大谷雄一、バレエ:花井美夢、中西智美、宇多田采佳

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グランドフィナーレ『Sing Sing Sing』

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